2015年4月17日

No.391 ふと目にした姿から

保育園の生活の中では子どもたちの様々な活動が行われています。もちろんその全ての活動を見ることはできないのですが、目にした姿についてはその意味をできるだけ丁寧に考えたいと思っています。その姿は何を意味しているのかとか、その姿から私たちは何を考えないといけないのかとか。ということで、今回はふと目にした姿から考えたことについて書くことにします。



見かけたのは上の写真のシーン。きりん組のYちゃんとくま組のSくんが、昨年度行った活動をまとめた貼り紙を見ていました。結構長い時間、時々何かを話しながら、です。過去の行事をいつでも見ることができるようにしてあるのですが、その目的にはまず「いつでも活動の振り返りができるように」ということがあります。子どもたちの活動は成長のために必要なことばかりで、そこで体験したことや感じたことを自分のこととして整理して理解することで力をつけていきます。そのために「その活動は自分にとってどんなものだったか」「どんな感情が湧いてきたか」を振り返ることは大事です。感情のことを言うと、楽しかった、うれしかったと肯定的な思いでなくても構いません。あんまり楽しくなかったとか、あの時ケンカをしてしまって悲しかったとか、そんな思いを振り返ることも大事なことです。どんな感情も大切なものですし、自分の感情と向き合うことなしに感情をコントロールする力がつくはずはありません。



そしてもう1つの目的は、「先の活動の見通しがつくように」です。火曜日の交通安全指導を迎えるに当たって、事前に昨年度の交通安全指導の様子が書いてある紙を掲示しておきました。それを見ると自分が今から体験する活動はどんなことなのかを知ることができ、安心してのぞむことができますし、具体的なイメージを持てることで期待感も増すと考えています。今後の活動についても、以前の様子を掲示するなどして見通しが持てる工夫をしてきます。

「活動を振り返る」「見通しを持つ」といったことは、過去や未来の自分を客観的に眺めることでもあり、これが物事を論理的に考える力にもつながっていくと思うんですよね。まだうまく説明はできないですが、そんな風にも考えています。

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