2016年1月15日

No.428 無理をしない子どもの食事

来月のことですが、子育てサポートセンターで食育講座が開かれます。そこで私とT調理師であさり保育園の食事や、食に対する考え方などを紹介してくることになっています。どのようなことを伝えるか、細かなことはまだ決まっていないのですが、テーマだけは決まりました。『無理をしない子どもの食事』です。保育園では子どもの食について様々なことを考え、毎日の食事を作っています。栄養面では定められた栄養が摂取できるよう細かく考え、そのチェックも受けていますし、その上でどんな食材を使いどんな料理にするか、それをどう工夫して子どもたちの前に届けるかといったことを、丁寧に考え試行錯誤を繰り返してくれています。

でもそうしたことを家庭でも行おうとすると、それはもう大変だと思います。仕事をしているとどうしても時間に追われることが多くなります。その中で毎日の子どもの食事も完璧にしようとすると、かなり難易度は高くなるはずです。できるのであればできた方がいいのは間違いありません。でもそのことで疲れ果ててしまうのであれば、「無理をしない」方法を見つけ、それを続けていける方がいいと考えています。その「無理をしない」考え方を少しでも紹介できればというのが私の思いです。

では「無理をしない」ためにはどうすればいいか。このことはあさり保育園の献立指導をしてくださった管理栄養士の幕内秀夫さんから教わったことで、とにかく優先度の高いことを大事にしていく、手を抜くときは優先順位を間違えないというものです。そのことを幕内さんは次のように説明されています。

『食生活は家を建てることと同じです。家には土台や柱があり、ジュータンやカーテンもあります。どれもが大切ですが、予算や手間には限界があります。だとすれば、土台や柱には手間もお金もかけ、装飾品は手を抜くのが現実だと思います。土台さえじょうぶにできていれば、地震や台風で倒れることはありません。食生活もそれと同じです。』

この後に優先度の高いものから順に10の提案が続くわけですが、なんとそのⅠ番目は『しっかり外遊びをさせましょう』です。空腹は最大のごちそうというわけです。これだけで肩の力がちょっと抜けませんか?何をどんな風に食べさせようかを考える前に、ちょっと視野を広げてしっかり遊んでお腹をすかせることを考えてみる。この「ちょっと視野を広げてみる」ことが、無理をしないためには大切なことだと思っています。こんな感じのことを紹介したいと思い、講座の準備をしているところです。書きながら思ったんですが、保護者講演会で幕内秀夫さんをお呼びするのもいいかもしれませんね。

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