でもそうしたことを家庭でも行おうとすると、それはもう大変だと思います。仕事をしているとどうしても時間に追われることが多くなります。その中で毎日の子どもの食事も完璧にしようとすると、かなり難易度は高くなるはずです。できるのであればできた方がいいのは間違いありません。でもそのことで疲れ果ててしまうのであれば、「無理をしない」方法を見つけ、それを続けていける方がいいと考えています。その「無理をしない」考え方を少しでも紹介できればというのが私の思いです。
では「無理をしない」ためにはどうすればいいか。このことはあさり保育園の献立指導をしてくださった管理栄養士の幕内秀夫さんから教わったことで、とにかく優先度の高いことを大事にしていく、手を抜くときは優先順位を間違えないというものです。そのことを幕内さんは次のように説明されています。
『食生活は家を建てることと同じです。家には土台や柱があり、ジュータンやカーテンもあります。どれもが大切ですが、予算や手間には限界があります。だとすれば、土台や柱には手間もお金もかけ、装飾品は手を抜くのが現実だと思います。土台さえじょうぶにできていれば、地震や台風で倒れることはありません。食生活もそれと同じです。』
この後に優先度の高いものから順に10の提案が続くわけですが、なんとそのⅠ番目は『しっかり外遊びをさせましょう』です。空腹は最大のごちそうというわけです。これだけで肩の力がちょっと抜けませんか?何をどんな風に食べさせようかを考える前に、ちょっと視野を広げてしっかり遊んでお腹をすかせることを考えてみる。この「ちょっと視野を広げてみる」ことが、無理をしないためには大切なことだと思っています。こんな感じのことを紹介したいと思い、講座の準備をしているところです。書きながら思ったんですが、保護者講演会で幕内秀夫さんをお呼びするのもいいかもしれませんね。
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