6月以降お休みしていた給与コメントを、今月から再開します。事業に対する考えや、みなさんにも考えてもらいたいこと、ときにはどっちとも言えないものを書いたりしていきます。日々の行動や思考のきっかけにしてもらい、仕事に対する思いを共に深めていきましょう。よろしくお願いします。
私たちの事業には理念があります。介護事業は「人生を全うするお手伝い」、保育事業は「人生の基礎づくりのお手伝い」、そしてその理念を実現するための指標として、『「ひとり」を大切にする介護』『「ひとり」を大切にする保育』があります。では私たちは、この『「ひとり」を大切にする』をどれだけ理解し実践できているでしょうか?
11月22日(火)に施設内研修を行います。テーマは「LGBTについて」。LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称で、きちんと理解している人はかなり少ないのではないでしょうか。もちろん私も理解していない1人です。講師はバイセクシャルを公言しておられるMさん。当事者だからこそ話せることをみなさんに伝えたいと話してくれています。
性には男と女の2種類しかないと考えていた私は、それ以外にLGBTの違いがあって、さらにその中にもいろんなタイプがあると聞き、性についての十分な理解ができていなかったことを思い知らされました。1人ひとりの違いをきちんと理解できなかったわけです。LGBTのことを学ぶ今回の研修は、それが直接私たちの仕事の役に立つ、そういう種類の研修ではありません。でも、違いについて“まだ知らないことがある”と謙虚になるきっかけにできるはずです。
こちらの都合で、こちらの知っていることだけで「この人はこういう人だ」と決めつけてしまう姿勢があるとすれば、それは『「ひとり」を大切にする介護』『「ひとり」を大切にする保育』には馴染みません。自分の知らない違いがまだあると考えることが、違いに対する視野を広げることにつながり、広がった視野によって「ひとり」を大切にする思いも変化すると考えています。
仕事に対する思いを深めていくきっかけは、いろんなところにあります。そのことに気づき、それを自分たちの仕事における行動のきっかけにできるかどうかは、結局のところ受け止め方次第です。例えば上の写真はトイレのサインボード。LGBTの方々はこのサインをどのように見ているんでしょうか?こんなことを想像するだけでも研修に興味が湧いてきませんか?
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