保育園のことでお世話になっている同志社大学赤ちゃん学研究センター教授の小西行郎さんは、著書の中でこんなことを書いておられます。
「そもそもヒトが生き残り戦略として集団を作ったことはよく知られていますが、その集団には弱い者の存在があったと思います。つまり、赤ちゃんや老人、あるいは障害を持っているがゆえに人の助けを借りなければならない人たち、その人たちこそ集団の核であろうと思います。弱い者を集団の中で育ててゆくことによってヒトの社会は成り立っているのです。」
高齢者に関わる介護、赤ちゃんに関わる保育は、社会というシステムを動かしていくためには不可欠な活動だと私は捉えています。だからこそ介護と保育が新しい地域のあり方をつくっていくことができるし、その動きを生み出していく役割も担っているとも考えています。介護や保育の仕事が、『私たちは「なぜ」この仕事をしているのか?』と上手くつながってくると、今よりも仕事が深まっていくはずです。そんな仕事をみなさんと一緒に作っていきたいというのが、今の思いです。
昨年の11月と12月の給与コメントで、合歓の丘のAさんのこと、合歓の郷調理のNさんのことを書かせてもらいました。「花の村のあり方を考えるヒントをみんなにつかんでもらうために、この人のこの考え方や取り組みは他の人にも紹介したい」と思う人に少し時間を作ってもらい、取材のような形で話を聞かせてもらったことを書いています。花の村にはいろんな人がいて、いろんなことが日々行われていますが、交流の場はそう多くないため、互いに刺激しあう機会が少ないのが現状です。そこを少しでも埋めていきたいと思っているのでしばらくは書き続けるつもりなのですが、今月は取材をすることができませんでした。取材したい人はまだたくさんいるので(例えば職員の健康維持のためにヨガ教室を開いてくれている合歓の郷のあの人とか、介護や保育の仕事を後ろからしっかりと支えてくれている事務のあの人とか、“笑顔”がキーワードのあの人たちとか)、2月には書くことができると思います。しっかりと話を聞かせてもらいますので、取材の依頼があった際は笑顔で承諾してください。よろしくお願いします。
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