2017年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。今週の保育園では、正月遊びがあちこちで行われていました。昨日は凧揚げやカルタなどを見かけましたが、いろんな種類の正月遊びがもうしばらく続くと思われます。伝統を伝える意味もあるので、その時期ならでは風習や遊びに触れる機会は大事にしていきます。
正月遊びを通して、子どもたちが様々な力をつけてきていることを感じるシーンも見ることができました。上の写真がその時のカルタ遊びの様子です。読み手を担当していたのはきりん組のHくん、取るのはぞう、きりん、くま組と様々です。読み手のHくんは、ゆっくりとした速度ではありましたが、しっかりとした声で読み札を読み上げていきます。途中で詰まったときは、ぞう組のYちゃんの助けが入ります。取る方も読まれた言葉を真剣な表情で聞き、文字を探すのに苦労しながらも、「それじゃないよ!」「あっ、ちがった!」「よしっ!」と、かなり盛り上がっていました。
様々な年齢の子が集まっての遊びだったので、文字の理解度の違いもあり、当然純粋な激しい勝負にはなりません。でも、互いに教え合いながらもゆっくりとカルタを楽しんでいたのは、カルタに強い興味を持っている子だけが集まってやっていることもあるでしょうし、異年齢で楽しく遊ぶ際に必要な、分からなかったり苦手だったりする子も一緒に楽しめるようにルールを調整する力がついてきていることもあると思います。この時はゲームを中断して教える姿や、多少の間違いは見逃す姿が見られました。
そして、数字に強い子は「○○くんは4枚、△△ちゃんは2枚だから、今は○○くんが2枚多いよ」と、取った枚数と差枚数をみんなに告げたりもしていました。カルタ遊びは「ひらがなの音節分解を理解するために、読まれた言葉の最初の文字を抜き出して、その札を探す遊び」なので、ひらがなを学ぶための基礎の体験として非常に有効だと伝えてきました。でも、よく考えると当たり前のことですが、取った枚数を競うため、絵札の枚数を数えることや相手の枚数と比較することなど、数を学ぶための基礎体験の要素もたっぷりと詰まっています。このように様々な要素が詰まっていて、しかも子どもたちが夢中になれる遊びだからこそ、長く遊び継がれてきたんだと気づかされました。長く続いてきた遊びの代表格のような正月遊びが持っている「子どもの育ちに意味の大きな要素」について、改めて見直してみようと思います。
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