インプットとアウトプットについて考えています。個人的なことですが、今は特にインプットが不足していると感じていて、音楽家、写真家、作家、ダンサー、アスリート、起業家など様々な分野で活躍されている方のお話を、インターネットラジオなどで手当たり次第に聞いています。保育とは全く関係がない分野の方ばかりなんですが、それでも「これは保育にも通じる話だよな」と思うものにも出会うことができます。そもそも保育は特殊な知識や技術を身につけるためのものではなく、生きていくための基礎力であったり個々の特性を伸ばすことであったりするので、どんな分野の話も参考にすることができるのかもしれません。
そのようなインプットを行っていると何が起きるのかというと、行動したくなってウズウズしてきます。「おもしろそう!」と感じたことは真似してみたくなりますし、「応用できそう」と思ったことは試してみたくなります。そう感じて動くことが私にとってのアウトプットです。このアウトプットは結果が出ないことが圧倒的に多いのですが、時々保育に生かせることを見つけることができ、その嬉しさは格別です。そんなご褒美があるから、また次のインプットに取り組むことができます。このようにインプットとアウトプットを循環させることは、前に進んでいくために必要だと考えています。
インプットとアウトプットの循環は、子どもたちの成長にも欠かせないことです。自分より上の発達の子の姿を見ることや、なぜか分からないけど強く惹かれてしまうものに出会うことは、子どもたちにとってのインプットです。見たり惹かれたりすることで刺激を受け、その刺激によって行動、つまりアウトプットが始まります。真似してみたり、周りが気にならなくなるほど1つのことに没頭してみたり。そんな行動はどの子にも見られるわけですが、そうした行動によって子どもたちはできることを増やし、得意なことを更に深く習得し、世界を広げていきます。世界が広がることは子どもたちにとって楽しいことです。楽しいからまた刺激を求め、得られた刺激から新たな行動が始まります。この循環が子どもの成長につながるし、これこそが学びだと理解しています。
子どもたちの創造力や表現力を育てる場を提供する活動を行っているNPO法人CANVAS理事長の石戸奈々子さんは「学ぶことは楽しいこと。それを子どもたちに伝えていきたい。」「変化の大きな時代だからこそ、その変化に対応していくために学び続けることが大事で、続けるためにも学ぶことの楽しさを十分に体験させたい。」「学びと遊びは一体であるべき。」と話しておられます。私も保育園も石戸さんと同じ思いです。
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