2017年11月10日

No.518 AIとかEVとか

AI(人工知能)の発達によって社会のあり方、仕事のあり方が大きく変わってくると言われています。以前ひとりごとでも取り上げましたが、今ある職業の中のいくつか、AIがカバーできるものについては、あと10年で消えるといった話まで出てきています。AIについては詳しくはありませんが、私たちに与える影響は小さくないと思っているので、その動きには注目しています。AIが社会の中での役割を固めてきて、その上で私たちの役割はどうなるのか。そんな時代の社会において、人はどんな力が求められるのか。そんなことを考えながら、人生の基礎づくりを行うこども園のあり方を探っていかなければいけないと思っています。

AIが社会に与えるインパクトの方が遥かに大きい事は十分に分かっていますが、それでも今の個人的な興味はEV(電気自動車)の方に強く向いています。車に頼り切った生活をしているからこその興味かもしれませんが、2030年までにガソリン車・ディーゼル車の販売を制限する方針を打ち出している国があったり、EVをメインにしていく方針を出すメーカーがあったり、家電メーカーがEV産業に入ってきたりと、大きく動き出していることは間違いありません。乗る車がEVになるという変化だけではありません。今の車は3万点以上の部品が必要なのですが、EVは部品数が半分以下になるとのこと。そうなると車の部品づくりを担ってきた会社はどうなるのか、そこの雇用はどうなるのか、自動車産業の規模の大きさを考えると、社会のあり方はかなり変わってしまうのではないか、そんなことを考えています。

スマートフォンの登場から普及までの間に起こったこともそうですが、産業の形態が変わるだけでなく、生活にも大きく影響してきます。子育ても例外ではありません。以前はテレビとのつきあい方が子育てにおいての課題の1つでしたが、今はスマートフォンとのつき合い方が課題となっています。しかも課題の中身はテレビのそれとは違ってかなり複雑です。そうした変化を体験してきただけに、EVの普及によって(もちろんAIも)、回り回って子育て環境にも変化が訪れるんじゃないかと思っています。

とにかく変化の大きな時代です。しかも変化のスピードは凄まじく速いです。その変化を頭に入れた上で、子育て環境のこと、保育環境のことを考える必要があります。社会の変化に合わせて変わらなければいけないこと、決して変えてはいけないこと、その見極めも必要です。大きく変化している社会の中で、いたずらに振り回されることなく、自分の役割を見つけ、他者と繋がりあって生活していくためにどんな力が必要なのか。自分で考えること、自分で決断すること、他者とコミュニケーションを取ること、多様さを尊重できることなどなど、大事にしたいことはたくさんあります。難しい時代ですが、同時にやりがいがある時代でもあります。

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