2012年6月1日

お泊まり保育

ただいまお泊まり保育の真っ最中。
といってももう全員寝てしまいましたが。
せっかくなので写真を何枚か載せておきます。


No.246 園庭の役割

園庭の植物がよく育ってくれています。新しくできたハーブ園ではいろんなハーブが順調に育っていますし、昨年度植えたジューンベリーは既に子どもたちも食べ始めていて、ブルーベリーももう少しするときれいに色づいてくるはずです。雲梯の横に植え替えたカキはグッと大きくなり、たくさんの花をつけています。同じときに一本橋の近くに植え替えたクルミはさっそく実をつけてくれました。園長のミスで剪定しすぎたサルスベリも夏にはたくさん花を咲かせてくれそうで安心しています。まだまだ木々や草花の変化はたくさんあるのですが、ここにはとても書ききれそうにありません。

子どもたちの自然との関わりを考えてみると、もくもくの日ができてからは浅利地区の豊かな自然に触れる機会がずいぶん増えました。森のような多種多様な自然に触れる機会があるなら、わざわざ園庭の植物はそんなに要らないんじゃないかと思われるかもしれませんが、園庭でも自然の変化に触れることができる、そんな環境はやはり必要と考えています。特に、なかなか広範囲の散歩を行うのが難しいうさぎ・りす組の子どもたちにとっては、園庭は貴重な体験の場となります。そんなわけで今後も植物はちょっとずつ増えるでしょうね。

とは言っても園庭は「自然に近い遊び場」であって、自然そのものではありません。その特徴を生かすためには、植物を増やすこと以外にも意図的に子どもの育ちに必要な要素を取り入れていく工夫が必要だと思っています。そのポイントは「運動」です。揺する、走る、バランスを保つ、よじ登る、といった基本的な運動を通して、子どもたちは振動、落下、平衡、重力といった感覚を獲得していきます。そうした遊びに熱中する中で自らの限界に達し、それにより耐久力、体力、忍耐力、反応や敏捷性、柔軟性や勇気が鍛えられていきます。そんな環境を作ることができることこそ「自然に近い遊び場」である園庭の大事な役割だと思います。

幼児は筋力がつかないので、筋力を鍛えるようなことは必要ありません。特に幼児にとってはただ走り回るだけのための広い空間よりも、様々な動きの要素があることの方が重要です。そのような視点で園庭を見ると、例えば乳児の段階から自分で少しずつ難易度をあげて挑戦できるような起伏があった方がいいとか、課題はいろいろとみえてきます。課題があるのは楽しいことです。

2012年5月29日

「私たちは…」よりも「私は…」

8月はアメリカを取り上げるということで、
アメリカ人のJennaさんが打ち合わせに来てくれました。
とっても楽しい方で打ち合わせはかなり盛り上がったのですが、
その中でちょっと考えさせられることがありました。

アメリカのことを紹介してもらいたいとお願いしたのですが、
自分はサウスダコダ州の出身だからその地のことでいいのか、
それとも一般的なアメリカのことがいいのか、
そんなことを聞かれました。

それを聞いていて、
確かに取り上げるのはアメリカという国だけど
ある個人に実際に保育園へ来てもらっていながら
不特定多数の「私たちの国は…」と語ってもらうことに
どれだけの意味があるんだろうと思ってしまいました。
いや、意味はあると思いますよ。
でもあさり保育園でやりたいことは
外国の知識を習得する場を用意することではないんです。

8月であれば、
アメリカという国を取り上げることをきっかけにJennaさんと出会い、
そのJennaさんのそのものに触れることに意味があるはずです。
Jennaさんが育ったところやそこでの生活のこと。
食べ物のことや大事にしてきたこと。
「私たちは…」ではなく「私は…」に大事なことが詰まってると思います。

自分に置き換えてもそうですよね。
もし外国で「日本はどんなところですか?」と聞かれたとして
さてなんて答えるでしょう。
「富士山があって、寿司を食べてて、…」なんて答えるよりも
「自分の住むところには古くから伝わる神楽というものがあって…」とか
自分がずっと触れてきたことについて話をする方が
圧倒的に自分の体温は伝えやすいと思うわけです。

自分とは違う文化の中で生活しているということを
知識ではなく体温のようなもので感じることができれば、
いろんな人がいるということを実感しやすいんじゃないでしょうか。
多様性ということも知識ではなく具体的な体験が伴わないと
多分理解することはかなり難しいでしょうね。

とにかくJennaさんは楽しい方でした。素敵な方でした。
8月に子どもたちはどんなことを感じるんでしょうか。


2012年5月25日

5月24日のこと


No.245 信頼している人の表情を見る

今回は前にも書いたことのある「共視(共同注視)」について。この共視というのは同じものを見るという経験のことで、大人が赤ちゃんと同じものを見ているとその赤ちゃんは安心すると言われています。その例として、おそらく体験から知っている人は多いと思うのですが、泣いている子どもを一生懸命抱っこしても泣き止まないけど、おんぶをするとピタッと泣き止んだりします。これは同じ方向を見ているという、まさに共視の状態だからです。

今回書きたいのはさらにそれを進めた内容です。実は赤ちゃんは共同注視をすることによって、持っている素晴らしい能力を発揮するということも分かっています。例えば、赤ちゃんは生き延びていくために初めて見るモノが自分にとって安全なのか危険なのかをとっさに判断しないといけません。そのためにそのモノに触れたり、そのモノとずっと過ごしたりすることで判断していくことをします。だけどものすごいスピードで世界を広げていく赤ちゃんにとって、そんな時間の余裕はほとんどありません。ではどうするか。そんなとき赤ちゃんは素晴らしい能力の出番です。

どんな能力かというと、自分が一番信頼・信用している人、例えば親や保育者がそのモノに対して安心しているかどうかの表情を見ます。そしてその人が安心している表情を見ると、「ああ、安心していいんだ」と判断するわけです。例えば大人の例でいうと、飛行機に乗っていて揺れたとき、私たちは「この飛行機は大丈夫か?」と思いますよね。そんなときは一番信頼している客室乗務員の顔を見ます。その客室乗務員が落ち着いていたら「大丈夫なんだ」と思うようになりますし、慌てた表情をしていたらこちらも慌ててしまいます。それと同じことを赤ちゃんも行っているんです。

自分の体験が圧倒的に少ない赤ちゃんは、信頼していて体験の多い人の顔を見ることで自分の体験不足をカバーします。ということは、赤ちゃんが安心して過ごせるようにするために、まずは赤ちゃんが見ているものと同じものをちゃんと見ている必要があります。そして、そのモノがどういう性質であるか知っている必要もあるということです。赤ちゃんと向き合って…ということが注目されていましたが、それとは少し違う、一緒に同じものをみるという共視という向き合い方は大事にしていきたいですね。

百町森へ行ってきました

以前から一度は行ってみたいと思っていた
百町森』というおもちゃ屋さんへ行く機会がありました。


















すごいおもちゃ屋さんだということは知っていたのですが、
実際に見てみると想像を超える内容でほんとに驚きました。

何がすごいかというと、まずはその在庫数。
ありとあらゆるおもちゃ絵本が所狭しと並べられています。


















置いてあるおもちゃを実際に使って遊べるプレイルームもあります。


















さらに、店員さんの知識が豊富だということ。
おもちゃ屋の店員だから当然と言えば当然なのかもしれませんが、
ただ知っているだけじゃなく
一つ一つに思い入れを持っていることが伝わってきます。

こんなおもちゃ屋さんが近くにあったら楽しいでしょうね。
誰かこんなおもちゃさんを開いてくれないかなあ。
そんなことを考えながら、2時間も店内をウロウロしていました。
ほんとに楽しい時間でしたよ。
せっかくなので店主の柿田さんと一緒に写真を撮らせてもらいました。


















まあそれだけの話です。