2018年2月27日

シンガポール②

2月27日(火)

朝はホテル周辺を軽く散歩。





すぐに目についたのがあちこちに飾ってある(置いてある?)ミカン。玄関には金柑の鉢植えがあったり、店先には剥いたミカンが並べてあったり。こちらはChinese New Year = 旧正月(3月2日まで)で、ミカンは吉の意味もあって欠かせないらしい。







滞在中に干支である犬の飾りを街中のあちこちで見かけた。これはそmy first skoolでも同じ。文化が大事にされているのが分かる。







朝食を済ませたらバスでホテルを出発してmy first skoolの施設見学へ。





最初はJW8の施設。ここではピーステーブルの取り組みがおもしろかった。



感情が高ぶっている時には自分の気持ちを伝えにくいので、壁に書かれている感情の表を指さして伝えることができるようにしてある。自分の感情を知る意味でも大事なこと。気持ちを静めるためのグッズも充実している。視覚の刺激、触覚の刺激を利用して気を逸らす方法を学ぶことも大事。また、興奮した2人が思いを言い合うのではなく、互いの気持ちをちゃんと聞くことも目的なので、ここでは話す人がべるを鳴らして「今から自分が話すよ」と明確にするらしい。トーキングスティックを持って話す人を明確にするなどの用意も必要と感じた。



食事の時間(meal-time)はどこも子どもたちがメニューを発表したり配膳をしたりという形になっていた。ただ、子どもが量を申告するシステムではないので、おそらく今後大きく変わっていくと思われるところ。







中国、マレーシア、インドなど様々な国の人がいる多民族国家なので、言語教育はしっかりと取り組んでいる。中国語を指導する玩具なんかはおもしろかった。鼻、口、耳などが絵で描かれており、それがどの漢字かを考える玩具。文字をつないで文章を作る玩具(ひも通しも兼ねたもの)。言語がいかに重要視されているかが伝わってくる。









感情を知る、感情を伝えることにも力が入っており、それは他の施設でも似たような印象を受けた。こちらでは自分の考えをしっかりとアピールすることがコミュニケーションの基本のように思われ、だからこそ乳幼児期からここまで大事にされているんだろうと勝手に推測。



次はJW10の施設。





ここではプロジェクト活動が行われていた。鳥の巣をテーマに、鳥を探しにいったりするところから始まって、何ヶ月かかけて鳥の巣を制作する段階まで。





そして送迎時のシステムもおもしろい。保護者が迎えに来た際に館内放送で「○○ちゃんのお父さんが来ました」と知らせていたけどそれだと賑やかすぎるので、ディスプレイに迎えに来た保護者の写真を表示する方法に変えたらしい。迎えが来たら音が鳴り、各場所に配置されたディスプレイを確認してどの保護者が迎えに来たかを確認して準備をする。(写真を撮り忘れたため他の施設の同じものを)





興味深いのはこうしたシステムの検討、導入等を本部が一手に担っていること。140園くらいを運営している法人なので当然なのかもしれないが、現場スタッフが現場に集中できるよう本部がしっかりとサポートしている体制は見習うべきこと。





見学先の近くにあるタイ料理のお店へ移動して遅めのランチ。デザートで出てきた豆が入った緑?のかき氷が美味しかった。





食事中にシンガポールの方から「今回の参加者の中で一番シンガポールっぽい顔をしている」と言われてちょっとうれしかった。喜ぶことなのかどうかはわからないけど。



見学再開でEFCの施設へ。





おやつの際の子どもの役割を見せることになっていたようで、遅くなったが食べずに待っていてくれた。





ここでおもしろかったのが食事の際のplace mat。子どもが絵を描いたもの、絵本がプリントされたもの、数を意識できるものなど、いろんなタイプのマットが用意されていた。このマットから子ども同士の会話を促していくようで、こんなことも取り入れたらおもしろそう。





次は理数系に力を入れたSWC02の施設へ。





上に向かって風が出るテーブルでは紙で作ったプロペラを浮かして遊んでいた。





太陽光発電のシステムがあったり、水がたまるようにして水に触れる場所があったり、砂場には滑車があったり。









iPadを使える場所も用意されていた。





この施設のコンセプトを深く聞く時間がなかったのは残念だったけど、理数系に力を入れた園という打ち出し方はおもしろい。この施設の向かいには障害児の施設があり、障害を持った子は必要に応じてそちらでケアを受けたりもしているらしい。



最後はMK6の施設。





ここではreading & relaxationに力を入れていた。リラックスしてゆっくりと本を読める場所をきちんと確保するのは大事なこと。







施設見学が終わったのは19時前。すぐに夕食会場へ移動し、Welcom & Appreciation Dinner。そこでも旧正月が登場。旧正月には欠かせない魚生(イューシェン)、別名𢭐起(ローヘイ)。刺身がのったサラダで、いろんな具材をのせ、たれをかけ、その後はみんなが箸で上に投げながら混ぜていく。散らかるくらい大胆に投げ上げるのが縁起がいいらしく、おもしろかったので思いっきりやってみた。







食べ物を放り投げるのは日本では絶対によくないけど、期間限定で文化として許されているのはなかなか興味深い。スペインのトマト祭りも同じようなものか。



会食が終わってホテルへ。見学の連続て身体が疲れていたのでちょっとだけ夜のランニング。出発の2日前に教えてもらったマリーナベイ・サンズホテルを見に行くのが目的。すごくキレイで迫力のあるホテル。





シンガポールは地震がない国なので建築基準は厳しくないらしく、いろんな形のビルがニュキニョキ生えてる感じがする。



写真にはないが日本では見ることのない形のものがあちこちにあって、ジーッと眺めていると不思議な気分になる。



ちなみに夜でも気温は25度くらい。日中の気温は30度を超える。湿度も高いのでかなりの暑さを想像していたけど、それほどでもない感じ。雨季から乾季へ変わる時期なので一番過ごしやすいという説明があったけど、納得。でも建物の中はどこもかなり冷房がきいているので、羽織るものは絶対に必要。

2018年2月26日

シンガポール①

保育とは何かを1から教えてくださった藤森平司先生(新宿せいが子ども園園長)がシンガポールのmy first skoolという団体から講演を依頼され、そのお手伝いというか自身の勉強のためというか、とにかく私も行ってきました。自分のための記録としてここに書いておきます。



2月26日(月)



昼に成田空港を出発し、夜にはシンガポール・チャンギ空港に到着。時差は−1時間なので特に影響はなし。





そこからはバスでホテルへ移動。







まだ元気だったので、荷物を置いたら参加メンバーと街を探索することに。





深夜でも開いている店を見つけ、無事到着したことに乾杯。次の日からのスケジュール確認をしながら、それぞれの保育園の話で盛り上がる。





今回はポケットWi-Fiのようなものを持ってきていなかったので、コンビニでプリペイドSIMを購入。ツーリスト用の7daysSIM(15$)。





入れ替えたら何も設定せずにすぐに使える状態に。日本とほとんど変わらない状態でiPhoneが使えるのはすごく快適。最終日まで問題なく使い続けることができました。

2018年2月15日

2018年2月

【100m11秒52】
自衛隊に30年所属し、その間に危険物取扱者、調理師、大型免許、陸上無線技術士、臨床心理士、作業療法士と数多くの資格を取得し、体力面では昨年計った100mのタイムが11秒52、ダンベルプレス120㎏と、とんでもない記録を持っているのがデイサービスセンター合歓の郷のIさんです。それらの資格を取得する際や実際に活用する中で学んだ知識と、身体能力を磨き上げていった経験を生かして、デイサービスセンターで新たなリハビリプログラムに取り組んでくれています。

【ボクササイズ】
そのリハビリは「ボクササイズ」。ボクササイズとはボクシングとエクササイズをかけ合わせたもので、Iさんの指導の下、真剣な表情でパンチを打つ利用者さんの姿が見られます。この取り組みでは身体機能の回復だけでなく脳機能の回復も目指していると、Iさんは話してくれました。行動の抑制が難しい人に対しては声のかけ方を工夫して、“動く”“止まる”の切り換えが行いやすいようにしたり、身体が動きにくい人には思わず手が出てしまうようパンチの打たせ方を工夫してみたり。こうしたことを繰り返すことによって、身体へ「こう動け!」と指示を出す脳の神経伝達回路が減少していても、それをカバーする回路が作られていき、身体も脳も回復していくということです。

【強み】
ボクササイズの成果は長い目で見ていくことなので、ここでは自分の強みを生かした取り組みという部分に注目をします。私たちの職場はいろんな人がチームを組んで仕事を行っています。チームの機能を豊かにするには、個々が持っているいろいろな強みをチームの中でどう生かしていくかを考えることが欠かせません。「ひとりを大切にする」「利用者1人ひとりの課題解決のお手伝いをする」ことが私たちの役割で、そのことを軸とした上で実践は様々であった方がいいと思います。もちろん好き勝手に、バラバラにとは全く違います。全体として目指すことを共有し、それを軸として自分の強みを生かす方法を探るという意味です。Iさんのリハビリが合歓の郷の特徴として成熟していくこと、そして強みを生かした取り組みが他にも出てくることも期待しています。

【プロジェクト】
今年度は新しい形のプロジェクトが複数立ち上がりました。その中の1つが当初の目標を達成したため、今月終了となりました。3月で終了する予定のプロジェクトもあります。そうなると、次の新しいプロジェクトの提案が期待されます。合歓の丘の某氏が「匂いをテーマとした研究に強い関心がある」と話しています。多くの人が関心を持つと思われる内容なので、興味をもった人はぜひその案に乗っかってみてください。

2018年1月31日

いろんなことが起きてます

年が明けてからはブログから遠ざかっていました。
書くことがないわけではありません。書けないことも含めてありとあらゆる事が起こっているので話題には事欠かないのですが、全く整理がついていないのが現状です。たくさんのことがバーッと同時進行していて、止めるわけにはいかないのでひたすら動き続けている状態で、そのことを落ちついて整理することができていいないだけです。

でもですね、
1つ1つが形になってくると絶対におもしろいことになる!
そんなことだらけです。

今までは「やってみたいなー」と思っていただけのことを、実際に行動に移しています。今までインプットしてきたことをアウトプットして空っぽになってしまった…、早く次のインプットをしなければ…と思いながら何も行動に移せていませんでしたが、今は更に強制的にアウトプットを行ってインプットの必要性を更に更に高めている、そんな状態です。どうやら追い込むことが好きでたまらないようです。

今取り組んでいること、形にするために動いていることを、少しでも早く文章化できるように自分の中で整理する。その段階まで早く持っていきたいと思っているんですが、そのためには少しずつでもこうして文章にしていくことも必要なのかもしれません。

さて、2月もはりきって動いていきますよ。

2018年1月15日

2018年1月

【2018年がスタート】
2018年がスタートしました。今年も花の村ならではの介護・保育・育成事業を、1つ1つ丁寧に進めていきましょう。すべての事業の基本は「ひとりを大切にする」ことです。1人ひとりにきちんと目を向け、1人ひとりに対してどう対応していくべきなのか、これを考えることが花の村の介護・保育・育成事業の原点だと理解してください。利用者1人ひとり、子ども1人ひとりが多様であることを受け止め、こちらも多様で柔軟な対応をしていきましょう。

【つなぐ】
新年決意発表の場でも話しましたが、花の村の今後のテーマは「つなぐ」です。人口減少、少子高齢化が進んでいる今、その変化に対応するために、今の仕事を成熟させながら新しい取り組みを生み出していく必要があります。そのためには新たな発想や取り組みが必要です。花の村の事業所同士が積極的につながりを作り、お互いの事業について意見を交わし合うことが、今まで以上に大事になってきます。事業所同士だけでなく、地域とのつながりも強めていきましょう。「地域を創造し、活性化する」という事業理念を考えると、地域のあり方に影響を与えるくらいの動きを起こすことも必要です。地域コミュニティを支えるだけでなく、新たに作り出すこともできる、そんな楽しい仕事をしていると受け止めてみてください。

【セカンドチャンス】
新しい発想や取り組みを進めていくことを、花の村は積極的に推奨します。“新しい”ということは今までにはないことなので、当然失敗する確率は高くなります。ですが、失敗することを恐れずに積極的に行動してみてください。積極的な行動による失敗は歓迎します。上手くいかなければ次の手を考えればいいだけです。ただし、失敗の原因を考え、それを次に生かすことだけは必ず行ってください。その経験が花の村にとっての大きな財産になっていくはずです。セカンドチャンスがあると考え、大きなことでも小さなことでも「やってみたい!やってみよう!」をどんどん実行に移してください。

【私たちの強み】
目指すのは、多分こうなるだろうと仮説を立てる→とにかくやってみる→何が問題だったか、どうすればもっといいものになったかを検証する→自分たちの仕事の中に仕組みとして組み込んでいく、この流れを花の村の行動の基本にしていくことです。失敗を怖がりすぎて、じっくりと考えてから、まず仕組みづくりから、となるのはもったいないです。やる前から問題点を理解したつもりにならず、失敗することは想定内という心構えでどんどん行動してください。その姿勢を私たちの強みにしていきましょう。

2018年1月13日

2018年にやりたいこと

2018年にやりたいこと

韓国へ遊びに行く
隣の国には行ってみたい。理由はただそれだけ。焼き肉を食べて(お腹が弱いので調子を崩すだろうけど)、マッコリを飲んで(お酒はほとんど飲めないのですぐにグダグダになるだろうけど)、他にも美味しいものをいろいろ食べて、あちこち歩き回りたい。


異業種の人に来てもらってワークショップを開催
ワークショップだったり講演会だったりといろんな形で福祉から離れたものの見方を学びたい。で、その見方で福祉を見直したときに何が見えるか。そこに課題があると思うので。10回開催が目標。


法人の職員が講師となっての勉強会開催
保育とか介護とか、現場で日々活動している人はノウハウをたくさん持っていて、それを仕事だけに使っているのはもったいない。地域にも発信していかなければ。これは4回開催が目標。


広報活動の強化
あえて紙媒体に力を入れる。ネットでの広報がかなり一般化してきたので、バランスを取る意味で紙媒体。デザインが最も大事なところなので、まずは定期的に依頼できるデザイナーさんを探すところから。外部の専門家に関わってもらうことも目標。


地元の起業家との連携
起業した人と法人がどんな風につながることができるかを模索。どんな人がいるのか、どんな事業が生まれているのかを深く知ることも目的。福祉×○○と、新しい取り組みが生まれるところまで期待。


言えないけどおっきなこと
(自分にとっては)おっきなことを計画、実行中。言えないけど。地方の仕事の新しい形に持っていくことが目標。


こんなところかな。

2018年1月12日

No.525 学力の3要素

新年最初のブログがなかなか書けずにいました。今年もよろしくお願いします。

さてさて、なかなか書けなかったのは、何を書いたらいいんだろう?という根本的な部分で悩んでしまっていたからです。誰かに迷惑をかけるわけでもないので何を書いてもいいのですが、“書かなければいけないことがあるはずだ”と、勝手に模範解答のようなものを求めてしまっていました。書きたいことを書けばいいし、書くことで自分の考えを整理していくことができればいいのがこの場なので、全く無意味なことで悩み、動けなくなってしまっていたことになります。

国の教育のあり方が見直され、今後大きく変わっていくことになります。身につけるべき力として学力の3要素が示されています。

(1)十分な知識・技能
(2)それらを基盤にして答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力
(3)これらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

この3つです。

今こども園にいる子どもたちが小学校、中学校と進んでいくと、こうした力が求められることになります。知識を膨大に持っていることが学力なのではなく、それを元に問題に対して思考していくこと、協働して多様な視点から問題に向き合っていくこと、捉え方が間違っているかもしれませんが、そんなことが求められるようになります。1+1=2のような問題でなければ安心して取り組めない、解があると分かっていないと前へ進めない、そんな私のような姿勢では通用しないということになるんだと思います。

そんな教育の変化に対して、当然私たちも敏感であるべきで、こども園でどのような力をつけて小学校へ進んでいくかは、今後ますます重要になってきます。自分の得意なことを見つける、他者の違いを認め協力することができる、主体的に物事に取り組み、その結果に対して責任をもつこと、そんなことが欠かせないと考えています。

あさりこども園ではそうしたことを以前から大事にしてきたので大きく変わることはありませんが、できれば保護者のみなさんとそのことを今まで以上に共有しておきたいと思っています。来週再来週と行われる保育参観の場において子どもたちがつけてきている力についてのプレゼンがありますが、それも共有のための大事な取り組みです。ぜひ聞いていただき、今後の子どもたちのことを共に考えていきましょう。