2007年8月3日

No.5 悩みや課題はつきません

夏祭りは、保護者のみなさんのおかげで無事終えることができました。今年の夏祭りは参加された方がなんと約580人!普段が園児と職員あわせて約90人なので、6倍以上の人数です。こんなに多くの方に来ていただけるうれしさと、全員に満足して帰ってもらうにはどうすればいいのかという悩みが頭の中を駆け巡っていました。来年に向けてもこの悩みは続きそうです。

種類は違いますが、悩みや課題は当然日常の保育にはたくさん存在しています。その中の1つの課題に向けて今週の水曜日に動きがありました。ぞう・きりん・くま組の遊びのスペースの模様替えです。ごっこ遊びコーナーを製作コーナーの隣に動かし、積み木コーナーを動かして少し広げ、絵本コーナーも動かして少し広げました。積み木と絵本のコーナーを動かして少し広げたのは、これらのコーナーの使い方が充実してきたためですが、ごっこ遊びコーナーに関しては少し意味合いが違っています。

ごっこ遊びは奥の深い遊びで、子どもにとって学びがたくさんあります。子ども同士の関わりもあり、豊かな想像力による遊びの広がりもあります。この広がりを考えたとき、このコーナーに用意された食材などの玩具だけではどうしても限界があります。私たちは、子どもたちが広がりの限界を感じたとき、「無いものは作ろう!」という欲求を持ってもらいたいと思っています。この欲求が製作活動への意欲につながり、そしてそれがごっこ遊びをさらに豊かにしてくれる(製作からごっこ遊びへの発展もありえます)、そんなことを期待してごっこ遊びコーナーを製作コーナーの隣に動かしました。

保育の全てに言えることですが、保育室の模様替えにもこれが正しいというものはないと思っています。悩みや課題に真正面から向き合い、子どものためという判断軸で答えを出し行動する、そして、本当にそれが子どものためか疑ってかかり検証する。その繰り返しこそが「正しい」あり方だと考えます。今回の模様替えは、ぞう・きりん・くま組の職員が4月から子どもたちの活動を丁寧に観察し続けたことから提案されました。今後も丁寧な観察・検証そして改善は続きます。

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