「子どもの権利条約」というものがあります。1989年11月20日に国連総会において採択され、日本では1994年にこの条約を承認されたのですが、大切なものであるのにも関わらず、私はこの仕事に就くまでこの条約を知りませんでした。なぜこんなことを書いているかというと、この「子どもの権利条約」の理念に大きな影響を与えたヤヌシュ・コルチャックという人の言葉を、ある業者さんから紹介されたからです。読んでハッとさせられるものもありましたし、子どもに関わる私たちはこの言葉を読んで自分を振り返ることも必要なのではないかと感じました。「子どもの権利条約」の内容はコルチャック氏の言葉とほとんど変わらない部分が多いので、今回はコルチャック氏の言葉を紹介します。
○子どもは愛される権利をもっている。自分の子だけでなく、他人の子どもも愛しなさい。「愛」は必ずや返ってくる。
○子どもを1人の人間として尊重しなさい。子どもは「所有物」ではない。
○子どもは未来ではなく、今現在を生きている人間である。十分に遊ばせなさい。
○子どもは宝くじではない。1人ひとりが彼自身であればよい。
○子どもも過ちを犯す。それは、子どもが大人より愚かだからではなく、人間だからだ。完全な子どもなどいない。
○子どもにも秘密を持つ権利がある。大切な、自分だけの世界を。
○子どもの持ち物や、お金を大切に。大人にとってつまらぬ物でも、持ち主にとっては大切な宝。
○子どもには、自分の教育を選ぶ権利がある。よく話を聞こう。
○子どもの悲しみを尊重しなさい。たとえそれが失ったオハジキ1つであっても、また死んだ小鳥のことであっても。
○子どもは不正に抗議する権利を持っている。圧制で苦しみ、戦争で苦しむのは子どもたちだから。
○子どもが自分たちの裁判所を持ち、お互いに裁き裁かれるべきである。大人もここで裁かれよう。
○子どもは幸福になる権利を持っている。子どもの幸福無しに、大人の幸福はあり得ない。
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