2010年10月1日

No.162 リレーの様子を見て

子どもたちの様子を見ていると、大事なことを気づかされたり、再確認させてもらったりということがよくあります。木曜日には、「おおっ、さすが!」と思う場面にいろいろと出くわしました。例えば、散歩から帰ってきた3,4,5歳児が昼食前にしていた遊びです。誰が言い出したのかは分かりませんが、棒切れを2本用意し、2チームに分かれてリレーを始めていました。どうも最近流行っているようで、夢中になって次々に交代しながら走り続け、それを見ている子もとても楽しそうな表情でした。

当たり前のことですが、リレーは人数を揃えたり、チームを決めたり、走る順番を決めたりと、調整しなければいけないことがたくさんあります。大人がやってしまえば簡単なことですが、これを子どもたちが自分ですることには大きな意味があります。みんなと遊ぶ中で様々な工夫をすることは、問題解決能力をつけていくためにはとても大事なことです。また、そこで考えたことを他の子に伝えて調整するために必要なのは、コミュニケーション能力です。今子どもたちに求められている「問題解決能力」と「コミュニケーション能力」が、リレーという遊びを通して鍛えられていることを感じました。また、その遊びを見ている子がいるということも重要です。今はその遊びに加わらないとしても、楽しさを感じあこがれをもって見ることで「やってみたい!」という気持ちが生まれ、その遊びは子どもたちの間で伝承されていきます。様々な遊びに取り組むことも大事ですが、「見る→あこがれる→やってみる→また見る→…」というサイクルを体験することもとても大事なことです。

こうしたことは子ども集団ならではの体験です。問題解決能力もコミュニケーション能力も、様々な役割があるという社会の一員としての意識も、全て様々な人とのかかわりの中で生まれてきます。少子社会だからこそ子ども同士の関わりを大事にしなければいけないと、子どもたちの姿を見ながら再確認することができました。

23年度の保育所の入所申し込みが11月から始まります。10月18日(月)と26日(火)には、新しくあさり保育所に入所を希望される方を対象に説明会を行ないます。どれだけの方が来ていただけるか分かりませんが、あさり保育所で子どもたちが体験していること、子ども集団で体験することが子どもたちにとってどれだけ重要かといったことを、しっかりとお話しようと思っています。

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