2日(水)にぞう組さんとさくら保育所の年長児との交流で三瓶のサヒメルへ出かけてきました。この時期の三瓶の自然は見所満載で、サヒメルの指導員の方と一緒に秋の三瓶を楽しむことができました。面白い形の種子を見つけて飛ばしてみたり、赤や紫のきれいな実を夢中で集めたり、いろんな色や形の葉っぱを拾ってみたりと、子どもたちはほんとに夢中になって過ごしていました。
そんな様子を見ながら感じたことは、目についたものに次から次へババーッと飛びつかずに周りをじっくり見渡してからの方が楽しめるのになあとか、手の中いっぱいに実を入れてしまうと次に見つけた実は持てなくなるからもっと考えて効率よく集めたらいいのになあとか、大人が考える効率とかって子ども決して選択しないし、それはむしろ必要ないんじゃないかということです。一見非効率的に見える行動は子どもにとって全て必要なことで、その瞬間瞬間で感じて動くことの中から子どもたちはたくさんのことを学んでいるんじゃないかと改めて思った訳です。
で、よく子どもたちを見ていると「わー、この葉っぱ赤くなってる!」「こっちにもっと大きな松ぼっくりがあるよ」「こっちの木の方がたくさん実がついてるよ」「この葉っぱはとがってるけどこっちの葉っぱは丸いね」など、楽しそうな会話があちこちから聞こえてきます。こうした会話の中には、色・形・数・科学がちゃんと含まれているんですよね。このような体験の中で色の変化や違い、形の違い、そして大きさの違いや数などを知っていくのがこの時期の子どもの「学び」だと、改めて思わされました。この経験を十分に積むことによって後に取り組む学習での理解が深まることを、もう一度丁寧に捉え直してみようと思いました。
既に様々なことを体験し理解できるようになった大人が考える「効率」を子どもの学びに当てはめるんじゃなく、子どもが自然に行う行動こそ「効率的」であって、それをきちんと保障していくこととか、その学びが更に楽しく豊かになるような環境を用意することが大人の役割ではないかと。生活の中にあること一つ一つの意味を子どもの行動から理解し整理することで、子どもの学びをもっと深めることができるんじゃないかと。そんな風に考えると、いろんなアイデアが浮かんできます。まだまだできることはたくさんある、そう思うだけで楽しくなってきます。「非効率的なこと」を楽しもうと思います。
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