園庭にあるサルスベリの根元にはたくさんの植物が植えられています。
ミニトマト、センニチコウ、バジル、ホオズキ、フウセンカズラ、
ヒマワリ、メキシカンブッシュセージ、オシロイバナなどなど。
これも花壇の1つとして考えているのですが、
じーっと見ているとよくこんな花壇を思いついたなあと感心します。
この花壇は園庭環境係のスタッフが中心になって作ってくれました。
子どもたちの育ちを考えたときどんな園庭環境が必要なのか、
その環境をどのようにして作っていけばいいのか、
そんなことを考えてくれるのが園庭環境係です。
そう書いてしまえば「なーんだ、そんなことか」と
それだけのことで終わってしまうのですが、
そこに楽しさを加えていくのが難しいところです。
楽しさを盛り込むためにはまず担当者が楽しむこと。
これが大事だと思っています。
楽しんで花壇を作ってそれが何になるのか?
そう思われることもあるかもしれません。
でも、そんなことに対しても楽しんで取り組むことができるかどうかは
保育の中での楽しさや遊び心に大きく影響してくると思っています。
例えば子どものことを考えたとき、
嫌々やらされるようなことと楽しさを感じられることとでは
どちらが子どもが自分から進んで取り組める活動になるでしょうか。
子どもは自ら進んで環境に働きかけることで、
その環境との相互作用によって成長していきます。
自ら進んで活動することが成長には欠かせないということです。
なので、楽しさは保育の中でも大事な要素になるというわけです。
で、この「楽しさ」は人に伝染していくんですよね。
誰かが楽しいと感じて夢中になっている姿を見ていると
それだけでこちらも楽しい気分になってきます。
このことは誰もが数え切れないくらい経験していることだと思います。
だとすれば、大人の楽しさも子どもに伝染するのも当然のことですよね。
「サルスベリの周りを花壇にしようと思うんだけど、どう思う?」
「それおもしろそう!もっと詳しく聞かせて。」
「いかにも花壇ですって感じでももちろんいいんだけど、
そうじゃなくてもっと自然な感じで花が咲いているイメージで…。」
「うんうん」
「そこに植える花も同じ花をたくさん植えるんじゃなくて
いろんな花を少しずつ植えてみたりして…。」
「うんうん、それいいね。楽しそう!」
こんな会話があったかどうかは知りませんが、
こんな会話をしながら花壇作りを進めている大人の姿が周りにあれば
その楽しさは子どもたちにも伝わっていくはずです。
楽しさが伝われば、子どもたちの活動もより自発的に、
そしてより創造的になるんじゃないかと思っています。
そのためにも保育者には楽しさを大事にしてもらいたいと
いつも思っています。
楽しんで活動する人がいて、それに共感して一緒に楽しんでくれる人もいて。
そんな風に楽しさがつながっていく場って、それだけで気持ちがいいですよね。
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