2012年7月6日

No.251 ドウスレバアイチャクケイセイガ?

保育をもっともっと深めていきたいと思い日々あれこれ考えているわけですが、時々「あっ、このままじゃいけない」と思わされることがあります。その代表的なことが、専門用語のような言葉を使ってわかったようなふりをしているけど実はきちんと整理できないままに使ってしまっている、ということです。先日も「やっぱり赤ちゃんの時からの愛着形成が大事ですよね」という話を「うんうん」と頷いて聞いていたんですが、この「愛着形成」って実は簡単なことじゃないんですよね。じゃあこの愛着形成ができるためには何をどうすればいいのか、そんなところまで突っ込んだ話ができないといけないと思うのですが、その時はそのまま流してしまいました。なのでそれを反省し、ここで整理をさせてもらいます。

乳幼児教育の関係者は愛着形成という言葉をよく使います。でもどうやったら愛着形成ができるかについては、あまり深く語られることはないんですよね。また、よく愛着形成のためにとよく言われるのが「その子の思いを受け止めてあげる」という言葉。これもまだまだわかりにくいです。例えば「抱っこして〜」と言ってきた子どもの思いを受け止めてあげるためにはどうすればいいのか。抱っこしてあげればいいのか、ダメと言えばいいのか、「抱っこして欲しいんだね」と共感さえすればいいのか。どれも「どうすれば愛着形成ができるか」に対してのはっきりとした答えにはなってないように思います。

考えるヒントは「子どもが負の状態に陥ったときにどうするか」にあるんじゃないでしょうか。負の状態のときの子どもは、自分のことを見守ってくれている誰かの存在を確かに確認することができれば、次の行動に移っていくことができます。自分を見守ってくれている誰かがいる、そういった存在が自分にはあるんだと確信を持てることが、私は愛着が形成されるために必要なことだと思います。繰り返しますが、実際に抱っこするといった直接的な関わりというよりも、自分を見守ってくれている存在があると確信できることによって愛着が形成されると考えます。

本当にありがたいことに、保護者のみなさんを含め、あさり保育園に関わる人は、子どもたちにいい視線を向けてくれています。子どもたちは見守ってくれていることを感じているハズです。地域の人も含めてこの輪がもっと広がっていけば、もっと楽しい場になるハズです。そんな大きな輪を、子どもたちを真ん中において作っていきたいんですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿