『できるのできないのを考えることもなしに、人々が「やったほうがいい」とか「やるべきだ」とか言いそうなことに手を出して、始末のつけようがなくなることもあります。ひとりの人間として、謙虚に、なにが「できること」なのかを探すことは、じぶんの力を正確に見通そうとすることでもあるので、けっこう楽じゃないし真剣さが必要になるのです。』毎度のことで申し訳ないのですが、これは糸井重里さんの言葉です。「できることをする」ということについて書かれたものです。
これを読んだときに、私は赤ちゃんを含めた子どもたちの姿が頭に浮かんできました。子どもたちはいつも一生懸命です。目の前のできることに対して真剣に取り組んでいます。生きるために必要な力をつけていこうと、今自分自身がすべきことに対して真剣に取り組みます。例えば赤ちゃんは自分の手をじーっと眺めてみたり、両手でもみ手をするような動作をしたりします。その動作は一見何の意味もないように見えてしまいますが、こうした動作を通して自分の体を少しずつ理解していきます。
また、自分の近くにあるモノを掴んで口に入れてみたり、それを放り投げてみたり、紙をビリビリと破ってみたりします。これらの動作も大人からすれば意味が理解できなかったり困ったイタズラにしか見えなかったりしますが、身の周りのモノの性質を確かめたり体の使い方を理解していったりと、自分の成長のために今できることを真剣に行っている大事な大事な活動です。
で、これって誰かが「やったほうがいい」とか「やるべきだ」とか言うからやってるわけではないんですよね。生きるために今の自分に必要なことを確実にこなしているわけです。では大人は、そして私はどうかとつい考えてしまいます。「なんとなく」とか「みんながやってるから」とか、そんなことだけで行動していないかなあと。今の自分の力を見極めて(把握して)、そこから「できること」を見つけて1つずつ実行できているか。子どもたちに教わる毎日です。
土曜日の夏祭りでのバザーの収益金は、今年も東北地方へ送らせてもらいます。自分たちのできるベストのこととは言いませんが、私たちが確実に「できること」かなと思っています。小さいことですが、コツコツとやっていきます。
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