2012年11月1日

No.268 ウォークラリーの話

月曜日にぞう・きりん・くま組さんがウォークラリーを行いました。距離の短いグループと長いグループとに分かれ、それぞれポイントとなっている場所(畑などでお世話になっている方の家と何度かお邪魔している美容院)までそこへの地図を持って進み、そこでクイズに答えて宝の地図をもらいます。ただその地図は半分しかないので、2つのグループが菰沢公園で合流して地図をくっつけると、やっと宝の地図が完成するという内容になっていました。

◆まず歩くコースですが、普段の保育で行っているように距離を選択しました。長い距離を歩けるかどうかは必ずしも年齢に比例するわけではありませんし、人によって長いかどうかの感じ方も違いますし、普段の運動量の違いも当然あります。今回はそれほど距離の差があったわけではありませんが、自分の体力や興味などにあったコースはどちらかを決めるところから始まりました。

◆次に子どもたちが持って歩いていた地図には、曲がり角では何を目印にどちらへ曲がるかとか、道の途中で柿を探すようになっているとか、そんなことしか書かれていないため、全体像はわかりませんし、どの道を通るのかわかりません。なので、よく知っている町内なのですが、普段は気をつけていなかったことや知らなかったこと、例えばこんなところにも柿の木があったのかということに気づかされることも多かったようです。

◆そして宝のありかである菰沢池には神様(仙人?)のような人がいて、そこで宝(といってもふかし芋ですが)を手に入れるわけです。なぜ菰沢池で神様なのかというと、「嵐によって菰沢池の水位が上がり池の近くの家が沈んでしまうと神様が教えてくれたのですが、それを信じずに避難しなかった人たちは亡くなってしまった」という言い伝えがあります。先週のもくもくの日では菰沢池周辺へ行ったので、その流れからこの言い伝えを子どもたちに話してあげていました。それが今回の池の神様の話につながっていくわけです。

このように今回のウォークラリーにはいろんな意味が込められていました。普段から活動しているこの地域に楽しみながら触れてほしい、もっと地域のことを知ってほしいという思いから生まれた取り組みです。こうした体験を重ねることで、子どもたちが大きくなったとき、「私はこのような町で育ちました」と誇りをもって言えるようになってほしいと思います。そしていつかは保護者のみなさんと一緒に楽しめるウォークラリーを…とも考えています。

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