少子社会になると、子ども同士の関係が変わってきます。自然発生的には子ども集団は生まれません。だから、子ども集団を基盤とする様々な子どもの力は育ちにくくなっています。
また、大人と子どもの関係も変わってきます。一人に手がかけられなかったのが、一人に手がかけられるようになり、子どもにとって必要のないところまで手を出すようになってきます。そして過干渉になってきます。
大人が子どもの行動を抑制、指示するという状況は、子どもたちから自発性を奪い、創造力・思考力・判断力の欠落を招いてしまいます。それだけでなく、子どもたちの「自分からやる意欲」つまり主体性が育ちません。大人の子どもへの過干渉は、依存症の若者を作り、自立していかない若者を作ることになってしまいます。
というようなことが書かれてます。
あさり保育園の大事な思いです。
夏祭りまであと1か月となりました。今年の夏祭りは例年と少し違っていて、ぞう組さんがスタッフとして活躍するお店を出す計画を立てています。ショートブレッド(イギリスのクッキー)屋さん、ハーブティー屋さん、スプーンをきれいに洗うクリーンコーナーの3つです。あさり保育園では夏祭りを通して「保育や発達を保護者に伝える」ことを目的の1つとしています。例えば世界各国のものを取り上げたり装飾をいろんな国にちなんだものにしたりすることは、今年のテーマ「世界を体験する」に沿って園の中ではどんな風に楽しんでいるかを知ってもらうための取り組みです。
ぞう組さんがスタッフとして活躍するのは、決してその時だけの特別なことではありません。春からハーブティー屋さんを運営するお手伝いをしてくれていて、お客さんをもてなすことがずいぶん上手になりました。何に気を配ればいいかも少しずつ学んでいます。ごっこ遊びゾーンでは自然と美容院ごっこが始まったりするくらい、様々な仕事の役割を演じる遊びも登場し始めています。そうした体験の中で学んだことを夏祭りのお店で発揮してもらい、その姿を保護者のみなさんや地域の方に見てもらいたいと考えています。「まねる」が変化して「学ぶ」になったと言われているように、いろんな仕事を真似してやってみることは、子どもたちにとって大事な学びの体験です。そんな活動がどんどん生まれてくるような場を作っていくことが、あさり保育園で力を入れていることです。夏祭り当日はぞう組さんの様子を見て、子どもたちの日々の活動を、そしてどんなことを学んでいるかを、ぜひ想像しながら楽しんでください。
保育園には大小様々な行事がありますが、どの行事も前後のつながりを大事にしています。期待感をもってのぞめるように、そこまでの活動がちゃんとつながっていくように、そして行事をきっかけにその後の活動が充実し発展していくように、そんなことを考えて行事の計画をしています。あとはそこまでの準備も楽しんで取り組むことですね。楽しんで準備をすることは大きな期待感につながります。ぞう組さんが火曜日に行った模擬夏祭りは楽しい会になりましたし、見ていた子たちも楽しさを感じてくれたようです。こうした活動を経て、夏祭りへの期待感を大きくしてくれるといいなあと思っています。もちろん、私たちも楽しみながら準備を進めていきますよ。私たちが楽しんでいる様子が子どもたちに、そして保護者のみなさんに伝わることを期待しています。
6月4日は虫歯予防デーでした。6月は虫歯予防週間なんてものもありますし、保育園でも歯科検診があります。歯のことについて一番意識の高くなる時期かもしれませんね。虫歯といえば、私が子どもの頃は「虫歯にならないように歯をよくみがきなさい!」と毎日のように言われてきました。しかしこの注意も、虫歯がどうやってできるが分かるにしたがって、変わってきているようです。以前NHKの試してガッテンで虫歯について放送されていた内容を、簡単にまとめてみました。
虫歯の原因となるのは単に食べ物のかすではなく、ミュータンス菌など口の中に住む細菌です。細菌は糖分を食べて「酸」を生み出します。この酸が歯を溶かしてしまうため、歯に穴があきます。これが虫歯です。ということは、この細菌を退治することが虫歯予防に効果があるわけで、だから「歯磨きを!」ということなのですが、歯磨きのタイミングは必ずしも食後がベストというわけではないようです。というのも、食事をすると口の中の細菌をいっしょに食べてしまうため、食後の口の中は虫歯のもととなる菌が一番少なくなるからです。では一番菌が多くなるのはいつなんでしょうか?
これは朝起きたときということが分かっています。朝食後ではなく、朝食の前です。起床時は口の中がねばねばしていますよね。これが口の衛生状態にとって最も良くないようです。虫歯や歯周病の原因は、このねばねばにあるようです。虫歯菌は、夜寝ている間に歯についている糖分を餌にしてどんどん増殖していきます。そして、その増殖した菌によって生み出される「酸」が歯の表面を溶かしていきます。つまり、虫歯は夜につくられる、と考えていいそうです。なので、一番効果のある歯磨きのタイミングは朝起きたとき。そして虫歯菌の活動を少しでも抑えるために、夜寝る前の歯磨きで口の中をきれいにしておくこと。起床時と寝る前の歯磨きが一番大事なんですね。
もう一つ、虫歯を予防に重要なのが唾液だそうです。唾液には食べ物を消化する役割だけでなく、細菌を殺して口の中を清潔に保つ役割も担っています。ものをよく噛んだり、リラックスした状態を保ったりすることで、唾液がよく出る状態にしておくことも大事なことのようです。こういったことを頭に入れて子どもの歯や自分の歯と向き合っていきたいですね。