あさり保育園の食事にはたくさんのこだわりがありますが、その中でも大事なことの1つと考えている「楽しく食事をする」ことについて、今回は書いてみます。楽しく食事を…といっても単にわいわいと賑やかな食事をすればいいというわけではなく、食べたい!という意欲が湧いてくることが食事の楽しさには欠かせないと考えています。ずいぶん前ですが、0,1歳児の部屋にある食事用の半円のテーブルが食べる意欲に大きく関係してくることを書きました(その内容はこちら)。成長するにつれ、食べさせてもらう順番が待ちきれなくなってきて、思わず自分から食べようと手づかみ食べを始めるという話で、これは意欲の表れです。またこのテーブルはハイテーブルなので、こぼしたモノに手が届くことはありません。足にべたべたつくこともないので、目の前の食べ物に集中することができるわけです。
そして意欲的に食べるためには、他の子の存在も大事になってきます。自分と同じような発達段階の子だけでなく、ちょっと上の段階の子どもの姿を見ることも意欲に大きく関わってきます。スプーンを上手に使って食べている子を見て、自分も真似してみようと行動を起こす姿は、保育園ではよく見られます。保育者も一緒に食べるので、食べ方やマナーなどを自然と学んでいく大切な場です。美味しそうに食べている他の子や保育者を見ることで、自分もごはんを食べて美味しいと思うようになるそうで、他の子と一緒に大勢で食事をすることの重要性がわかります。「こうやって食べなさい」とか「これも食べなさい」と大人から促されるのではなく、やってみたい!食べてみたい!と自分から思えることが、「食べる楽しさ」につながっていくと思います。
このような0,1歳児の食事から、だんだんと自分の食べる量を分かるようになると、今度は自分で何をどれだけ食べるかを選ぶセミバイキング方式の食事になっていきます。そうやってどの段階でも「自分から」「意欲的に」を大事にし「楽しい」食事の時間にすることが、あさり保育園の基本的な姿勢です。
2013年6月27日
2013年6月21日
少子化になると…
少子社会になると、子ども同士の関係が変わってきます。自然発生的には子ども集団は生まれません。だから、子ども集団を基盤とする様々な子どもの力は育ちにくくなっています。
また、大人と子どもの関係も変わってきます。一人に手がかけられなかったのが、一人に手がかけられるようになり、子どもにとって必要のないところまで手を出すようになってきます。そして過干渉になってきます。
大人が子どもの行動を抑制、指示するという状況は、子どもたちから自発性を奪い、創造力・思考力・判断力の欠落を招いてしまいます。それだけでなく、子どもたちの「自分からやる意欲」つまり主体性が育ちません。大人の子どもへの過干渉は、依存症の若者を作り、自立していかない若者を作ることになってしまいます。
というようなことが書かれてます。
あさり保育園の大事な思いです。
また、大人と子どもの関係も変わってきます。一人に手がかけられなかったのが、一人に手がかけられるようになり、子どもにとって必要のないところまで手を出すようになってきます。そして過干渉になってきます。
大人が子どもの行動を抑制、指示するという状況は、子どもたちから自発性を奪い、創造力・思考力・判断力の欠落を招いてしまいます。それだけでなく、子どもたちの「自分からやる意欲」つまり主体性が育ちません。大人の子どもへの過干渉は、依存症の若者を作り、自立していかない若者を作ることになってしまいます。
というようなことが書かれてます。
あさり保育園の大事な思いです。
2013年6月20日
No.300 夏祭りまであと1か月
夏祭りまであと1か月となりました。今年の夏祭りは例年と少し違っていて、ぞう組さんがスタッフとして活躍するお店を出す計画を立てています。ショートブレッド(イギリスのクッキー)屋さん、ハーブティー屋さん、スプーンをきれいに洗うクリーンコーナーの3つです。あさり保育園では夏祭りを通して「保育や発達を保護者に伝える」ことを目的の1つとしています。例えば世界各国のものを取り上げたり装飾をいろんな国にちなんだものにしたりすることは、今年のテーマ「世界を体験する」に沿って園の中ではどんな風に楽しんでいるかを知ってもらうための取り組みです。
ぞう組さんがスタッフとして活躍するのは、決してその時だけの特別なことではありません。春からハーブティー屋さんを運営するお手伝いをしてくれていて、お客さんをもてなすことがずいぶん上手になりました。何に気を配ればいいかも少しずつ学んでいます。ごっこ遊びゾーンでは自然と美容院ごっこが始まったりするくらい、様々な仕事の役割を演じる遊びも登場し始めています。そうした体験の中で学んだことを夏祭りのお店で発揮してもらい、その姿を保護者のみなさんや地域の方に見てもらいたいと考えています。「まねる」が変化して「学ぶ」になったと言われているように、いろんな仕事を真似してやってみることは、子どもたちにとって大事な学びの体験です。そんな活動がどんどん生まれてくるような場を作っていくことが、あさり保育園で力を入れていることです。夏祭り当日はぞう組さんの様子を見て、子どもたちの日々の活動を、そしてどんなことを学んでいるかを、ぜひ想像しながら楽しんでください。
保育園には大小様々な行事がありますが、どの行事も前後のつながりを大事にしています。期待感をもってのぞめるように、そこまでの活動がちゃんとつながっていくように、そして行事をきっかけにその後の活動が充実し発展していくように、そんなことを考えて行事の計画をしています。あとはそこまでの準備も楽しんで取り組むことですね。楽しんで準備をすることは大きな期待感につながります。ぞう組さんが火曜日に行った模擬夏祭りは楽しい会になりましたし、見ていた子たちも楽しさを感じてくれたようです。こうした活動を経て、夏祭りへの期待感を大きくしてくれるといいなあと思っています。もちろん、私たちも楽しみながら準備を進めていきますよ。私たちが楽しんでいる様子が子どもたちに、そして保護者のみなさんに伝わることを期待しています。
ぞう組さんがスタッフとして活躍するのは、決してその時だけの特別なことではありません。春からハーブティー屋さんを運営するお手伝いをしてくれていて、お客さんをもてなすことがずいぶん上手になりました。何に気を配ればいいかも少しずつ学んでいます。ごっこ遊びゾーンでは自然と美容院ごっこが始まったりするくらい、様々な仕事の役割を演じる遊びも登場し始めています。そうした体験の中で学んだことを夏祭りのお店で発揮してもらい、その姿を保護者のみなさんや地域の方に見てもらいたいと考えています。「まねる」が変化して「学ぶ」になったと言われているように、いろんな仕事を真似してやってみることは、子どもたちにとって大事な学びの体験です。そんな活動がどんどん生まれてくるような場を作っていくことが、あさり保育園で力を入れていることです。夏祭り当日はぞう組さんの様子を見て、子どもたちの日々の活動を、そしてどんなことを学んでいるかを、ぜひ想像しながら楽しんでください。
保育園には大小様々な行事がありますが、どの行事も前後のつながりを大事にしています。期待感をもってのぞめるように、そこまでの活動がちゃんとつながっていくように、そして行事をきっかけにその後の活動が充実し発展していくように、そんなことを考えて行事の計画をしています。あとはそこまでの準備も楽しんで取り組むことですね。楽しんで準備をすることは大きな期待感につながります。ぞう組さんが火曜日に行った模擬夏祭りは楽しい会になりましたし、見ていた子たちも楽しさを感じてくれたようです。こうした活動を経て、夏祭りへの期待感を大きくしてくれるといいなあと思っています。もちろん、私たちも楽しみながら準備を進めていきますよ。私たちが楽しんでいる様子が子どもたちに、そして保護者のみなさんに伝わることを期待しています。
2013年6月17日
隠岐の島ウルトラマラソン!
隠岐の島ウルトラマラソンを走ってきました。
100kmなんて距離は初めてで不安もたくさんあったわけですが、
以前一緒に走った人たちが一緒だったり、いろんな出会いもあったりで、
楽しく楽しく走ることができました。
前日にはワラーチ講座が開かれたので、もちろん参加して1足作って来ました。
右が持っていたモノ(前半用)、左がそこで作ったモノ(後半用)です。
スタートは朝5時。
沿道では朝早くからたくさんの人が応援してくれていました。
その声を聞くたびに不思議と足が軽くなるんですよね。
なんでしょう、あれは。
ワラーチで走っていたので「そんなので走って大丈夫?」と何度も聞かれました。
そのたびに「これ、快適ですよ!」なんてやり取りをするのも楽しかったです。
「あっ、ワラーチの人だ!これどうぞ!」とお守りをくれた人もいましたよ。
給水所にはたくさんの小学生や中学生もいて、暑い中水の準備をしてくれていました。
たくさん応援もしてくれました。
ウルトラマラソンって、こういうのが楽しみの一つなんでしょうね。
フルマラソンとはまた違った楽しさを感じました。
隠岐の島のみなさん、大変お世話になりました。
とっても楽しく、充実した大会でした。
来年もまた参加したいなあ。
100kmなんて距離は初めてで不安もたくさんあったわけですが、
以前一緒に走った人たちが一緒だったり、いろんな出会いもあったりで、
楽しく楽しく走ることができました。
前日にはワラーチ講座が開かれたので、もちろん参加して1足作って来ました。
右が持っていたモノ(前半用)、左がそこで作ったモノ(後半用)です。
スタートは朝5時。
沿道では朝早くからたくさんの人が応援してくれていました。
その声を聞くたびに不思議と足が軽くなるんですよね。
なんでしょう、あれは。
ワラーチで走っていたので「そんなので走って大丈夫?」と何度も聞かれました。
そのたびに「これ、快適ですよ!」なんてやり取りをするのも楽しかったです。
「あっ、ワラーチの人だ!これどうぞ!」とお守りをくれた人もいましたよ。
給水所にはたくさんの小学生や中学生もいて、暑い中水の準備をしてくれていました。
たくさん応援もしてくれました。
ウルトラマラソンって、こういうのが楽しみの一つなんでしょうね。
フルマラソンとはまた違った楽しさを感じました。
隠岐の島のみなさん、大変お世話になりました。
とっても楽しく、充実した大会でした。
来年もまた参加したいなあ。
2013年6月13日
No.299 ジャガイモ掘りの日に感じたこと
ジャガイモ掘りをした火曜日の出来事を書いてみます。畑のお世話をしてくださっている浅利のOさんの予想通り、今年のジャガイモはかなりいい出来で大きいサイズのものもたくさんあり、子どもたちも大喜びでした。
とれたジャガイモは、いつものようにすぐに園庭で茹でて食べることになりました。自分たちが畑でとってきたものをすぐに調理して食べる。ただそれだけのことなんですが、子どもたちはすごく美味しそうに食べるんですよね(もちろん大人もですが)。昼食として出てきた時には食べない野菜でも、友だちと競うようにして食べる姿が見られます。不思議ですよね。子どもたちにいろんな食材を食べてられるようになってもらいたいときにはどうすればいいか。こういったところにも、そのヒントはあると思っています。
そしてこれはあさり保育園の習慣になっているのですが、自分たちが食べた後は、「食べてない人はいませんか〜?」と園舎内に残っている小さい子たちや保育士にも運んできてくれます。この日はぞう組のSちゃん、Yちゃん、きりん組のMちゃんが運んできてくれました。こうした様子を他の子はちゃんと見ています。もちろん持ってきてもらった小さい子たちもしっかり見ています。見ることで刺激を受け、それが真似につながり、活動が受け継がれていくわけです。こうした活動が伝承されていくのも保育園の特徴です。
そしてこの後ちょっとした出来事がありました。ジャガイモを配っている最中に、つけて食べるための塩を入れたお皿がひっくり返ってしまいました。どうするんだろう?と見ていると、Sちゃん、Yちゃん、Mちゃんはすぐに掃除を始め、それを見ていたぱんだ組のRちゃんは、誰も何も言っていないのに部屋に戻りティッシュを取ってきてくれ、その後続々とぱんだ組さんが手伝いにやってきました。何かをこぼしたときにどう行動すればいいか、みんなちゃんと分かっているようで、見ていて嬉しくなりました。掃除の風景を日常的に見ていることで、このようなことができるようになるんでしょうね。大人や大きい子の行動を見て刺激を受ける。大きい子は小さい子の手本となることで自信をつける。そんな体験がもっともっとたくさんできる保育園にしていきたいと思った1日でした。
とれたジャガイモは、いつものようにすぐに園庭で茹でて食べることになりました。自分たちが畑でとってきたものをすぐに調理して食べる。ただそれだけのことなんですが、子どもたちはすごく美味しそうに食べるんですよね(もちろん大人もですが)。昼食として出てきた時には食べない野菜でも、友だちと競うようにして食べる姿が見られます。不思議ですよね。子どもたちにいろんな食材を食べてられるようになってもらいたいときにはどうすればいいか。こういったところにも、そのヒントはあると思っています。
そしてこれはあさり保育園の習慣になっているのですが、自分たちが食べた後は、「食べてない人はいませんか〜?」と園舎内に残っている小さい子たちや保育士にも運んできてくれます。この日はぞう組のSちゃん、Yちゃん、きりん組のMちゃんが運んできてくれました。こうした様子を他の子はちゃんと見ています。もちろん持ってきてもらった小さい子たちもしっかり見ています。見ることで刺激を受け、それが真似につながり、活動が受け継がれていくわけです。こうした活動が伝承されていくのも保育園の特徴です。
そしてこの後ちょっとした出来事がありました。ジャガイモを配っている最中に、つけて食べるための塩を入れたお皿がひっくり返ってしまいました。どうするんだろう?と見ていると、Sちゃん、Yちゃん、Mちゃんはすぐに掃除を始め、それを見ていたぱんだ組のRちゃんは、誰も何も言っていないのに部屋に戻りティッシュを取ってきてくれ、その後続々とぱんだ組さんが手伝いにやってきました。何かをこぼしたときにどう行動すればいいか、みんなちゃんと分かっているようで、見ていて嬉しくなりました。掃除の風景を日常的に見ていることで、このようなことができるようになるんでしょうね。大人や大きい子の行動を見て刺激を受ける。大きい子は小さい子の手本となることで自信をつける。そんな体験がもっともっとたくさんできる保育園にしていきたいと思った1日でした。
2013年6月6日
No.298 6月なので、歯のはなしでも
6月4日は虫歯予防デーでした。6月は虫歯予防週間なんてものもありますし、保育園でも歯科検診があります。歯のことについて一番意識の高くなる時期かもしれませんね。虫歯といえば、私が子どもの頃は「虫歯にならないように歯をよくみがきなさい!」と毎日のように言われてきました。しかしこの注意も、虫歯がどうやってできるが分かるにしたがって、変わってきているようです。以前NHKの試してガッテンで虫歯について放送されていた内容を、簡単にまとめてみました。
虫歯の原因となるのは単に食べ物のかすではなく、ミュータンス菌など口の中に住む細菌です。細菌は糖分を食べて「酸」を生み出します。この酸が歯を溶かしてしまうため、歯に穴があきます。これが虫歯です。ということは、この細菌を退治することが虫歯予防に効果があるわけで、だから「歯磨きを!」ということなのですが、歯磨きのタイミングは必ずしも食後がベストというわけではないようです。というのも、食事をすると口の中の細菌をいっしょに食べてしまうため、食後の口の中は虫歯のもととなる菌が一番少なくなるからです。では一番菌が多くなるのはいつなんでしょうか?
これは朝起きたときということが分かっています。朝食後ではなく、朝食の前です。起床時は口の中がねばねばしていますよね。これが口の衛生状態にとって最も良くないようです。虫歯や歯周病の原因は、このねばねばにあるようです。虫歯菌は、夜寝ている間に歯についている糖分を餌にしてどんどん増殖していきます。そして、その増殖した菌によって生み出される「酸」が歯の表面を溶かしていきます。つまり、虫歯は夜につくられる、と考えていいそうです。なので、一番効果のある歯磨きのタイミングは朝起きたとき。そして虫歯菌の活動を少しでも抑えるために、夜寝る前の歯磨きで口の中をきれいにしておくこと。起床時と寝る前の歯磨きが一番大事なんですね。
もう一つ、虫歯を予防に重要なのが唾液だそうです。唾液には食べ物を消化する役割だけでなく、細菌を殺して口の中を清潔に保つ役割も担っています。ものをよく噛んだり、リラックスした状態を保ったりすることで、唾液がよく出る状態にしておくことも大事なことのようです。こういったことを頭に入れて子どもの歯や自分の歯と向き合っていきたいですね。
虫歯の原因となるのは単に食べ物のかすではなく、ミュータンス菌など口の中に住む細菌です。細菌は糖分を食べて「酸」を生み出します。この酸が歯を溶かしてしまうため、歯に穴があきます。これが虫歯です。ということは、この細菌を退治することが虫歯予防に効果があるわけで、だから「歯磨きを!」ということなのですが、歯磨きのタイミングは必ずしも食後がベストというわけではないようです。というのも、食事をすると口の中の細菌をいっしょに食べてしまうため、食後の口の中は虫歯のもととなる菌が一番少なくなるからです。では一番菌が多くなるのはいつなんでしょうか?
これは朝起きたときということが分かっています。朝食後ではなく、朝食の前です。起床時は口の中がねばねばしていますよね。これが口の衛生状態にとって最も良くないようです。虫歯や歯周病の原因は、このねばねばにあるようです。虫歯菌は、夜寝ている間に歯についている糖分を餌にしてどんどん増殖していきます。そして、その増殖した菌によって生み出される「酸」が歯の表面を溶かしていきます。つまり、虫歯は夜につくられる、と考えていいそうです。なので、一番効果のある歯磨きのタイミングは朝起きたとき。そして虫歯菌の活動を少しでも抑えるために、夜寝る前の歯磨きで口の中をきれいにしておくこと。起床時と寝る前の歯磨きが一番大事なんですね。
もう一つ、虫歯を予防に重要なのが唾液だそうです。唾液には食べ物を消化する役割だけでなく、細菌を殺して口の中を清潔に保つ役割も担っています。ものをよく噛んだり、リラックスした状態を保ったりすることで、唾液がよく出る状態にしておくことも大事なことのようです。こういったことを頭に入れて子どもの歯や自分の歯と向き合っていきたいですね。
登録:
投稿 (Atom)