あさり保育園の食事にはたくさんのこだわりがありますが、その中でも大事なことの1つと考えている「楽しく食事をする」ことについて、今回は書いてみます。楽しく食事を…といっても単にわいわいと賑やかな食事をすればいいというわけではなく、食べたい!という意欲が湧いてくることが食事の楽しさには欠かせないと考えています。ずいぶん前ですが、0,1歳児の部屋にある食事用の半円のテーブルが食べる意欲に大きく関係してくることを書きました(その内容はこちら)。成長するにつれ、食べさせてもらう順番が待ちきれなくなってきて、思わず自分から食べようと手づかみ食べを始めるという話で、これは意欲の表れです。またこのテーブルはハイテーブルなので、こぼしたモノに手が届くことはありません。足にべたべたつくこともないので、目の前の食べ物に集中することができるわけです。
そして意欲的に食べるためには、他の子の存在も大事になってきます。自分と同じような発達段階の子だけでなく、ちょっと上の段階の子どもの姿を見ることも意欲に大きく関わってきます。スプーンを上手に使って食べている子を見て、自分も真似してみようと行動を起こす姿は、保育園ではよく見られます。保育者も一緒に食べるので、食べ方やマナーなどを自然と学んでいく大切な場です。美味しそうに食べている他の子や保育者を見ることで、自分もごはんを食べて美味しいと思うようになるそうで、他の子と一緒に大勢で食事をすることの重要性がわかります。「こうやって食べなさい」とか「これも食べなさい」と大人から促されるのではなく、やってみたい!食べてみたい!と自分から思えることが、「食べる楽しさ」につながっていくと思います。
このような0,1歳児の食事から、だんだんと自分の食べる量を分かるようになると、今度は自分で何をどれだけ食べるかを選ぶセミバイキング方式の食事になっていきます。そうやってどの段階でも「自分から」「意欲的に」を大事にし「楽しい」食事の時間にすることが、あさり保育園の基本的な姿勢です。
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