2013年11月7日

No.319 刺激を受けたり、自信を持ったり

発表会が近づいてきて、園内のあちこちで発表会に向けての取り組みが行われるようになりました。先日のことですが、くま組さんが集まって発表会の練習をしていました。興味深かったのはその練習の外側。その時はぞう組の女の子が「あっ、くま組さんが練習してるよ」とその様子をじっと見ていたことでした。少し前に「異年齢で生活すること」の意味について書きましたが、そこには「下の子は上の子から刺激を受ける」ことについて書いています。ぞう組さんの取り組みを見てきりん組・くま組の子たちが刺激を受けることはもちろんあります。

では上の子が下の子の取り組みを見ること刺激を受けることはないかというと、決してそんなことはありません。このときのぞう組の女の子たちはじーっと見ていただけですが、くま組さんには見られている意識もあったはずです。見られていることで張り切ってやろう!と思った子もいたはずです。また、ぞう組さんはくま組さんのがんばりから刺激を受けて「自分たちも頑張らなければ!」という気持ちも芽生えたんじゃないかと思っています。

このようにクラス毎の取り組みを他のクラスの子が見る機会が、これからどんどん増えてくると思います。下の子から見られることは、自分がお手本として見られるということでもあります。あこがれの視線を向けられていると感じることもあるでしょう。そうしたことは間違いなく自信につながります。また、下の子ががんばっている姿を見ていて、それを応援する声が聞かれ始めるはずです。恥ずかしさなどから動けなくなってしまった子に対して励ましたりする姿も見られるはずです。昨年もそうした姿はたくさん見られました。これは異年齢で生活し活動しているあさり保育園の子どもたちの特徴でもあると思っています。見ることで刺激を受けたり、見られることで自信をもったり、応援したり、励まされたり。このようなことは発表会だけのことではなく、普段の生活の中でも頻繁に行われていることだからです。発表会まであと3週間。興味深い姿が見られたら、できるだけ取り上げて発信していきたいと思っています。

役員さんも発表会の出し物を仕上げるために張り切ってくれています。子どもたちがよく知っている昔話を演じて見せてあげたい、テーマに合わせて世界も演出したい、いろんな思いが感じられる内容です。こちらも楽しみですね。

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