2013年11月1日

No.318 秋を感じる会

火曜日には「秋を感じる会」を行い、地域の方をお招きして一緒に芋汁を作ってみんなでそれをいただきました。芋汁にはもちろん保育園の園庭でとれたサツマイモを使っています。知っている方も多いと思いますが、この「秋を感じる会」は去年までは「芋煮会」という名前で行っていました。ずっと前からこの名前で行っていた行事だったこともあり、その名前をずっと使っていたんですが、この地では「芋煮」と言わないようなので今回から変えることにしました。名称を変えるというだけのことなのですが、今回の名称の変更は思っていた以上に内容に対する影響が大きかったように思っています。

写真では分かりにくいかもしれませんが、秋を感じるということで、遊戯室にはたくさんの秋が飾られました。サツマイモ、アケビ、ザクロ、カキ、キノコ、ドングリ、ススキ、カエデ、ツワブキなど、秋の豊かさを感じることができるものが満載でした。「秋を感じる」という言葉を使うことがなければ、ここまでたくさんの飾りを用意することはなかったと思います。たかが言葉なんですが、行動に大きく影響してくるので私は結構大事だと思っています。



せっかくなのでもう少し言葉について。普段何気なく使っている言葉ですが、その時々でどんな言葉を選ぶかによって、受けとる側に与える影響はずいぶん違ってきます。例えば散歩に出かけてドングリを拾ってきた子は「みてー!ドングリをひろったよー!」と見せに来てくれます。そのドングリを見ながら拾ったときの楽しさを一緒に味わった後に何か言葉を付け足す場合、「たくさんあるね」「この前のドングリより大きいね」「きれいな色のドングリだね」などのいろんな返答が考えられます。「たくさん」と言われた子は数をより意識するでしょうし、「大きいね」と言われた子はドングリの大きさを比べ始めるかもしれません。言葉によって興味関心の方向が変わることってありますよね。

言葉の話は広がり過ぎてしまうのでもうやめておきますが、今回言いたかったことは「秋を感じる会」という名称に変えてよかったということです。五感をしっかりと使って、秋を、そして他の季節も好きになってもらいたいなあ。

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