水曜日のフリー参観には島根県立図書館読書普及指導員の江角宏子さんに来ていただき、読み聞かせの大切について話していただきました。40分ほどの時間の中でいろんなことを話されたので、みなさんそれぞれに印象に残っている内容があると思いますが、私の感想を少しだけ書かせてもらいます。江角さんのお話はほとんどが「人と人との関わりやコミュニケーションがいかに大事か」というものでした。「赤ちゃんはすごい力を持って生まれてくる。その力を引き出してあげるためにも、自分は受け入れてもらっていると感じることのできる関わりやコミュニケーションが大切。その手段として読み聞かせは有効ですよ。」ごく簡単にまとめるとそんな内容だったように思います。
目的はあくまでも「人と人との関わり」で、その手段として読み聞かせがあるという捉え方は素敵だなあと感じました。もし読み聞かせが目的になってしまうと、読み聞かせはするんだけど目の前の子どもの気持ちに沿うことができていない、そんなことも起きかねません。ただただ側にいてあげることが必要なときもあると思いますが、そんなときに「読み聞かせをしてあげなければ!」という思いばかり強くて子どもに目が向かないことがあるとしたら、それはやはり寂しいことだと思います。目的を明確にすることや目的と手段を間違えないことは大事なことですよと、そんなことも教えてもらいました。
ぞう・きりん・くま組さんの活動の中に「こころのたねお」くんから手紙が届いた、というストーリーが進行しています。僕の手伝いをしてほしいという手紙が届き、次は手伝ってもらいたい内容が書かれた手紙が届きます。そのストーリーに乗っかって鬼のお面を作ってもらうことになるのですが、この活動の目的は「楽しさを感じながら自発的に制作活動を行ってもらう」ことです。鬼のお面を作ることももちろん目的と言えるのですが、それが一番の目的にすると作りさえすればそれでオッケー、ということもありになってしまいます。でも子どもの発達を促すことを考えると、鬼のお面作りはそのための手段の1つです。『自発的な活動』で子どもの発達が促されることを忘れずに、そこから目的と手段を考えることは大事ですね。
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