2015年7月10日
No.403 片づけ名人
ゲームゾーンの棚に「めざせ!かたづけめいじん!」と書かれた表が貼ってあります。子どもたちが「今日一日自分は片づけをがんばったか?」と自分に問いかけ、がんばったと思えば夕方保育者に申告し、この表の自分のマスにシールを1つ貼ります。1〜3個は初級、4〜6個は中級、7〜9個は上級となっていて、10個たまると「片づけ名人」の称号が与えられることになっています。そしてこの称号を手にした子は、今回新しく出来た「実験室」への入室が認められるというわけです。
この片づけ名人の表ですが、子どもたちの取り組み方が様々でおもしろいんです。名人になったら利用できることになる実験室がどのようなものなのか、あまりイメージが出来ていない子もいます。そんな子も実験室が盛んに使われるようになると、「実験室で遊びたい」→「片づけ名人の表に貼ってあるシールの数が気になり始める」といったことが起きてくるでしょう。そうやって片づけ表や実験室が盛り上がっていくためにも、見事名人となった子どもたちの今後の動きには注目していこうと思います。
そして先日、ぞう組のRちゃんと片づけ表の話をしていたとき、おもしろい発言を聞くことができました。
私「片づけ表のシールは順調に貼れてる?」
Rちゃん「んーとね、今は1個」
私「やっぱり片づけは大変?」
Rちゃん「大変ってわけじゃないんだけど、今はちゃんとできてないかな。でもこれからは片づけをがんばるよ。」
何気ない発言ですが、これってすごいことですよね。片づけをがんばったかどうかは完全な自己評価です。誰かから「よくやったね」と言われたのでシールを貼る、というものではありません。あくまでも自分が“がんばった”と思えたかどうかによります。自分を振り返るのは簡単なことではないと思っているんですが、Rちゃんはしっかりと自分を振り返り、これからの片づけへの取り組み方まで考えていました。子どもによって様々な考え方がありますね。既に名人になった子、これから自分の片づけに向き合っていく子、どの子にとっても意味のある片づけ表になっていることをうれしく思いました。
最後に実験室の話を少し。実験室はあまり広いスペースではないため、一度に使えるのは○名までと制限がつきそうです。その代わり、取り組みは幅広く行われる予定です。園庭で実験が行われたり、時には園外に出かけて…なんてこともあるかもしれませんよ。
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