2016年7月15日

No.453 昔ばなしのこと、砂糖の怖さのこと

以前、小澤俊夫さんのことをここで取り上げました。指揮者の小澤征爾さんのお兄さんで、昔ばなしを研究されている方です。その方のラジオを聞いて昔ばなしの面白さを教えられ、その興味は今も続いています。昔ばなしに使われている言葉や数字などの意味、話が展開していくときの法則など、知れば知るほどよく考えられていることに気づかされます。でも時代が変わり、昔ばなしの形はずいぶん変わってきているようです。私が知っている話も、実は元の話とは違うものだったと知らされました。そんなこともあり、本来の昔ばなしの本を保育園で活用してみることにしました。1・3・7の数字がよく使われる、白・黒・赤といった原色が好まれる、全く同じやり取りが繰り返される、大人には残虐に思えるシーンでも残虐な描写は一切使われていないなど、昔ばなしの特徴は子どもたちにどのように響いていくのか。そのことに興味を持っています。本を揃えていくことになれば貸し出しもできるようにし、保護者のみなさんにも読んでもらいたいと思っています。

話は変わります。「あまくない砂糖の話」という映画をご存じでしょうか?4月に行った保護者講演会の講師、幕内秀夫氏がオススメしておられた映画です。幕内氏は主食のごはんをしっかりと食べるようにしようという主張と同時に、清涼飲料水などの飲み物を控えるようにということも主張しておられます。「成長期の子どもは代謝が激しい(水分の入れ替えが大きい)ため、水分欲求が大きいのが特徴です。したがって、飲み物の選択はもっとも大切になります。飲み物は水分を補給するものであって、熱量(カロリー)をとるものではありません。飲み物で熱量をとってしまうと、きちんと食事をしなくなってしまいます。飲み物は、熱量のない水、麦茶、ほうじ茶などにしましょう。」ということですが、清涼飲料水に大量に使われている砂糖の怖さについてよく考える必要があるとも話されています。この砂糖の怖さを取り上げたのが「あまくない砂糖の話」です。身近にある「実は砂糖が多い食品」にスポットをあて、俳優自身がその食品から糖分を摂り続けることで身体にどんな影響があるかを実験した、という内容です。知らないうちに摂取している砂糖については保育園でも考えたいことなので、発売が予定されているDVDを手に入れたいと思っています。また上映会が島根でもあるようなので、興味のある方は観に行かれてはいかがでしょうか。

今回は昔ばなしのこと、砂糖の怖さのことを紹介させてもらいました。保育園ではもちろんしっかりと考えていくことですが、私たちだけでなく、保護者のみなさんにもぜひ興味を持ってもらい、一緒に考えていきたいと思っていることです。

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