2016年11月15日

2016年11月

小規模多機能型居宅介護合歓の丘の職員、Aさんの話です。Aさんは認知症介護のリーダー研修を受講している最中で、その中で課題として出されている「自施設研修」に取り組んでくれています。職場のリーダーとして職場内の課題を元にテーマを決め、みんなを巻き込んで課題解決に向けて取り組む研修です。少し話を聞かせてもらったところ、自施設研修の意義を十分に感じ、だからこそ取り組みの難しさも同時に感じているようでした。この自施設研修はあくまでも外部研修の一環ではありますが、私は今の取り組みが今後展開していくことを期待しています。

自分たちの課題に自ら目を向けることは、あまり楽しい作業ではありません。自分の体に置き換えてみても、調子の悪い箇所を積極的に探すことは気乗りしないものです。でも、楽しく生活していくため、組織がいい形で動いていくためには、定期的な課題の点検は必要です。今回Aさんが取り組んでいることは、合歓の丘の介護に変化をもたらしてくれるはずです。例え小さな変化だったとしても、その変化はじわりじわりと周りに影響を与えていく、そういうものです。受講中の研修が終わった後も、課題を見つける目と解決に向けて取り組む動きが継続し、他の職場にも広がっていくことを期待しています。小さくても、変化は大歓迎です。

アメリカ大統領選挙が終わりました。その結果ではなく大統領選挙の仕組みに興味を持ったので、ちょっと触れてみます。日本の選挙期間は2週間程度ですが、アメリカの大統領選挙は予備選挙と本選挙を合わせて約1年間、しかも大統領候補者に直接投票するのではなく、大統領を選ぶ選挙人に投票します。時間はかかるし直接的には投票しないなど、やたらとややこしく何度も考える機会が設けられている大統領選挙の仕組みは、「人は間違いを起こす存在」という考えを前提にしているように思え、機能しているかどうかは別として、好感を覚えるのです。

私たちの仕事にも失敗や間違いは存在します。失敗は起こるもの、もっと言えば“失敗込みで仕事”くらいの捉え方をしています(ここで書いているのは、もちろん一生懸命取り組む中での失敗のことです)。ですから、失敗が起きたら原因を探る、対策を立てる、ヒヤリハットに記入して他の職員と内容を共有するなど、失敗後のルールが前もって決めてあります。同じ失敗を繰り返さないため、失敗から学びを得るために、振り返って深く考えるためのルールです。失敗を怖がらずに仕事にあたってもらい、失敗が起きたときにはそれを謙虚に受け止め、ルールちゃんと機能させて、確実に次につなげていく。そうやって行動を磨いていきましょう。

ヘルパー、法人本部、保育園の監査が終了しました。それぞれ数点ですが指摘事項がありましたので、改善に向けて対応していくことになります。監査も私たちの仕事を点検する貴重な機会です。指摘事項に限らず、監査を迎える準備の間に気づいたことなども、ぜひ今後に生かしていくようにしてください。

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