2016年11月11日

No.469 分かりにくい話ですが




写真はある朝の1シーンです。動物図鑑を10人くらいの子どもが囲んで、「これ知ってる!」「見たことある!」と声を上げながら楽しそうに見ていました。図鑑は『ある分野の正確な絵や写真を並べ、それについての解説文が書かれている博物学書籍』と定義されていますが、子どもたちの楽しみ方の多くはこんな感じです。何かを調べる姿ももちろん見られますが、友達と楽しさを共有する読み方が多いです。子ども集団があるからこそ体験できる楽しさで、見ているこちらまで楽しくなってきます。

話は変わりますが、先日ある研修会でチームのあり方について考える場がありました。保育は、個人ではなくチームで行います。どんな保育者チームを作るかによって保育が変わってくる、それくらい大切なものです。そのチームについて様々な保育園の方と一緒に考える、そんな場でした。どの保育園でもそうですが、個性を十分に発揮して互いにカバーし合う、そんな力を子どもたちにはつけてもらいたいと願っています。そうであるからこそ、まずは保育者が自分の個性を発揮して互いに協力し合う姿を見せる必要があります。もしも個々の個性が認められずにみんなが同じであることを求められたり、協力し合うこともあまりない保育者チームであったなら、前で書いたこどもたちに対する願いは到底叶うはずがありません。なのであさり保育園では、個々に違っていること、それぞれの強みがあり弱みがあることを認め合える保育者チームを目指しています。そんなことを研修会の場で話していました。

保育者にはいろんなタイプの人がいます。あさり保育園の保育者も個性派揃いです。強みや弱みも多様です。それを互いに認め、カバーし合いながらチームで保育をすることで、子どもたちも個々の違いを認めて協力し合う関係の大切さを学んでくれるはずです。「いろんな人がいることが良い」を更に進めて、「いろんな人がいるのが社会で、それが当たり前」と受け止める段階を目指したいと、今は考えるようになりました。分かりにくい話だと思いますが、良いとか悪いとかではなく、そんなものを超えて、良いも悪いも全部ひっくるめて「当然のことでしょ?」とみんなが思える場にしたいという意味です。いろんな人がいるから衝突も起こるし、やっかいな問題も出てくる。出てきたらその問題にちゃんと向き合って解決をし、やっぱりいろんな人がいる方が楽しいねと確認でき、互いを認め合う。でもまた衝突が起こり…と、繰り返しながら学んでいければそれでいいんじゃないかと。やっぱり分かりにくい話ですね。

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