2018年5月31日

お尻が出てても

そこではお尻が出ててもいいんです
星野概念

鷲田さんのことば
些細(ささい)なことに傷つく。自分が認められていない気がする。そんな「うっすら」と辛(つら)い思いに人は悩む。でも「弱音を吐いてもいいと思えるまでの峠ってけっこう高い」と言う作家・クリエーターのいとうせいこうに、精神科医はこう返す。相談したってどうにもならないと決めつけるより、ちゃんと油断できる場所を見つけるほうが先だと。昨日と同じ対談本『ラブという薬』から。(鷲田清一)

少し前の折々のことばで紹介されていた言葉です。油断できる場所を見つけるのは本当に大事だと思います。それを「お尻が出ててもいい」と表現されるとさらに油断しやすくなります。仕事なんかも同じことが言えると思っていて、追い詰められるように物事に取り組むことよりも、たまにはお尻が出ててもいいんじゃない?くらいのスタンスで取り組む方が実は質が高いような気がします。もちろんお尻が出ててもそれをちゃんと受け流してくれる周囲の理解、関係性が必要ですが。

2018年5月30日

道徳

小学校教育との連続性を考えるために目安として「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が保育所保育指針で定められています。そのひとつ「道徳性・規範意識の芽生え」が書かれています。

その内容は「友達とさまざまな体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる」と示されています。この道徳についてはあまり難しく考えすぎない方がいいのではと思っています。

「村上さんのところ」の中にこんなことが書かれていました。

小中学生に道徳を教えるには(2015/02/10)

昨年に中央教育審議会が小中学校の課外であった道徳を正式な教科とするという答申をしました。村上さんが考える小中学生に教えておきたい道徳はありますか?あるとしたら、教えてください。(木村珈琲、男性、47歳、会社員)

道徳というのはまわりの大人が率先して見せるものであって、教えるものではないような気がします。いくら教えても、大人がそれを実践していないようでは、子供は納得しませんよね。僕が外を走っていると、子供たちの多くはまねをして走ります。子供ってそういうものですよね。自然にまねをしてしまう。良くも悪くも。

まずは保育者がこの捉え方からスタートする。それを抜きにして道徳を考えることはできないと思うんですよね。


2018年5月29日

子ども集団のサイズ

島根県が主催する幼児教育推進シンポジウムに参加してきました。役割はシンポジウムの中で行われたパネルディスカッション「これからの幼児教育を考える」のパネリストです。乳幼児期は非認知能力をつけること、子ども同士の関係を豊かにすることが大切だと話させてもらいました。

子ども同士の関係を豊かにすることについては、過疎地においての子ども集団のサイズの問題があります。過疎地の子ども集団のサイズは今後はますます小さくなってくることが予想されます。過疎で少子化である現状を考えると子ども集団のサイズを大きくすることはまあ無理な話なので、地域と一体となって様々な立場の人を保育に巻き込む動きを始めていかないといけないと思っています。こども園内だけの異年齢集団ではなく、地域全体で超異年齢集団、超多職種集団を作っていくイメージです。

これは子どもが社会を学んでいくために必要なことだと考えているんですが、いわゆる地域交流とは違います。そのあたりをもっと上手く説明できるようにならなければいけないと思っています。



2018年5月28日

作業の方向性が少し変わるだけ

村上春樹さんの「村上さんのところ」を楽しく読んでいます。期間限定サイト「村上さんのところ」へ届いた質問に対して村上春樹さんが答えていったものをまとめた本です。その中にこんなやりとりが書かれていました。こういう考え方が大事で、子どもたちにはこういう捉え方ができる人になってもらいたいと思っています。
結婚して8年程経ちますが子供が出来ませんでした。これからも出来ないでしょう。子供のいない人生ってどうですか?ちなみに良い嫁を貰ったので幸せです。(ロミ、男性、44歳、会社員)


僕には子供がいませんが、ひとくちに子供がいないといっても、そこにはいろんな事情があり理由があり経緯があります。ひとつにくくることはできません。でも僕の意見を正直に言わせてもらえるなら、人生を生きるという作業のクォリティーがそれで左右されるということはありません。作業の方向性が少し変わるだけです。あなたが目指すべきは、いずれにしても、そのクォリティーを少しでも誠実にあげていくことです。奥さんと仲良くやっているなら、それで素晴らしいじゃないですか。


2018年5月27日

ミーティングの前に

ベイビーステップというテニス漫画があります。この漫画の8巻で、主人公のエーちゃんこと丸尾栄一郎はフロリダへ留学してテニスのレベルアップを目指すわけですが、そのテニススクールでは毎朝やることがあります。それは、睡眠量、睡眠質、食事量、食事質、モチベーション、体重の増減、体の痛みなどを自分で評価することです。それをコーチ陣とも共有します。それを元にしてコーチとミーティングをし、お互いに目的をはっきりさせて練習にのぞむと言うわけです。

これはスポーツの世界の話ですが、他の分野においても応用はできるんじゃないかと思っています。睡眠量と質は健康面を把握するのにいいでしょう。食事量とかはなくてもいいので、代わりに職場内での会話の量や質なんかを確認してもいいかと。モチベーションは必要ですね。ミーティングをする前にこれをパパッとチェックしてもらい、それを元に話をするとか、そんなことも効果的かもしれません。

ミーティング前のアンケート



2018年5月26日

絵ハガキ

田中陽希さんから届いた絵ハガキです。



1通目は愛媛県から。



2通目は高知県から。

毎日毎日かなりの距離を歩き、300を超える山を登る計画を進め、各地のおもしろいものにもアンテナを張り巡らせ、その土地の方とも交流し、その上で絵ハガキを送ることもしてくれているわけです。こういう方だからたくさんの人に応援されているんでしょう。自分だったら…とてもじゃないけどできないでしょうね。次はどこからどんな絵ハガキが届くのか、楽しみにしています。

2018年5月25日

年長児の神楽

お泊まり保育が行われています。年長児だけの行事で、あさりこども園とさくらこども園が一緒になって行います。普段は異年齢で遊びが展開されているので、年長児だけが集まるといつもとは様子が違います。しかも2園合同なので、ちょっと高度なやりとりが見られておもしろいです。

夕食後の自由時間に神楽をやっていたんですが、その展開がそれはもう見事でした。

はじめは3人が神楽を楽しんでいたところに3人くらいが加わりました。それを見るお客さん役の子が2人席に座ります。神楽を舞う人数が増えると自然に役割分担が始まります。舞う役、太鼓役、裏で衣装等を準備する役、司会役など、いろんな役が柔軟に交代されながら進んでいきます。神楽が進むにつれて舞台設備も段々整っていきます。



姉妹園であるとは言っても普段は別々に活動しているので、お互いどんな人かは十分に分かっていないはずです。それでも探り探りではあるけど会話が交わされ、その会話によってスムーズに神楽が進んでいきます。

異年齢で、複雑な子ども同士の関係で日々生活している子どもたちにとって、こんなことくらい何でもないことなんでしょう。ですが、実際にその姿を見せられると感心してしまいます。他者と関わる力の育ちをしっかりと見せてもらいました。

ちなみにその神楽の様子の写真は撮ったんですが、流れに意味があるものなので、動画を撮るべきだったと反省しました。