2012年9月6日

No.260 小学生と食の話

小学校の夏休みが先週終わりました。もちろん夏休みは直接保育園に関係あることではないのですが、今年は夏休みのおかげでおもしろい関わりが生まれました。既にご存じかもしれないですが、そのことを紹介させてもらい、前々回も書いた食事の話につなげていこうと思います。

今年の夏休みはたくさんの小学生が保育園へ来てくれました。小学生が保育園へ来てくれるとき、「自分が遊ぶんじゃなくて、保育園の子どもたちと関わってくれること」を約束としてお願いしています。それでも中には自分の遊びに夢中になってしまう子がいないわけではないですが、ほとんどの場合は園児と一緒に遊んでくれています。で、この夏休みは東小学校の3年と4年の女の子4人が「毎日来てくれてるんじゃない?」と錯覚してしまうほど頻繁に来てくれました。午前中は10時過ぎから、そして午後は3時頃から、主に乳児クラスで子どもたちと関わってくれました。

そこで夏休み最後の週の27日、彼女たちを昼食に招待することにしました。たくさん関わってくれたお礼という意味もありましたが、一番は小学生という少し発達の離れた子と一緒に食事をする場を設けたいという目的で、3,4,5歳児と一緒に食べてもらいました。食のことを考えるとき、どうしても栄養のことが中心に語られたりするわけですが、どうやって食べるかとか誰と食べるかといったことも、食の大事な要素だと考えています。食事の場は食文化や食の行動、社会的ルールを学ぶ場でもあります。また、いろんな発達段階の他者と食事をする経験は、他者を理解し、自立を確立することにもつながります。食は健康だけでなく、人間関係を築いていく力にも深く関係しています。

そんなことから、1日だけのことではありますが、4人に協力してもらったわけです。本人たちは否定していましたが、何年ぶりかの保育園での食事ということで多少は緊張もあったと思います。そんな4人と一緒に昼食を食べた園児たちは、少し違った食事の場でどんなことを感じたんでしょうか。こんな場を設けることも、あさり保育園の食に対してのこだわりだったりします。

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