2012年10月21日

熊本でのこと

18日と19日、
熊本で行われた研修会に参加してきました。
しかも今回は熊本の保育園と幼稚園を見学させてもらえる
そんな豪華なスケジュールでもありました。

まずは城山幼稚園。
細かいことを書き始めると止まらなくなってしまうので
ここでは1つだけ。
保育を変えるに当たっていろんな議論がなされたと聞きました。
3,4,5歳児を3つのグループに分けたとき、
それぞれの部屋の環境は同じにするのか、
それとも少しずつ違ったものにするのか。

こうやって書くと別に何でもないようなことに思えますが、
実際はほんとに大変だっただろうと思います。
私たちが同じ内容を話し合ったとしても
やはりかなり悩み、かなり苦労すると思います。
結局は少しずつ違う環境にして
グループを超えた子どもたちの交流を生み出したい、
そんな風に決まったそうです。

話し合いをするときに大事なのは
「何を軸とするか」だと思います。
城山幼稚園の軸は「子ども同士の関わり」と聞きました。
他にも悩みはたくさんあるんでしょうが、
悩みにぶつかるたびにその軸に照らして考えるということを
いつも丁寧に、そしてしつこいくらいに 話し合いをされているんでしょう。
そんな姿勢はとても勉強になりました。



そして城山保育園。
ここは園舎が新しくなったばかりで
まだ変化の真っ最中ということが感じられる園でした。
でも至る所に園長先生をはじめ、スタッフの皆さんの思いがしっかりと感じられ、
そこにいるだけでうれしくなってくる、そんな環境でした。

ここも1つだけ。
調理をしているところを子どもたちに見せたい、
そんな思いから調理室が思いっきりオープンになっていました。
こうやって環境をつくることは簡単なことかもしれませんが、
そこで仕事をする方はそんなに単純ではないと思います。

調理室にも入らせてもらいましたが、
すっごく外から見られています。
最初は見られることに少し抵抗もあったと聞きましたが、
おそらくそこから「子どもたちに何を見せるか」という
発想の転換をされていったんだろうと思います。

「外から見ることができる」環境は
中の人が「何を見せるか」を考えることで初めて生きてくると思います。
それは結構大変なことと思いますが、
それを何でもないことのように、しかも楽しそうにされている様子を見て
自分たちもまだまだできることはいっぱいあると感じました。



そしてそんな両園に共通していたことは
子どもたちが自分で考えてしっかりと活動していたことです。
前向きで、柔軟な発想をされる保育者の方々がおられる園です。
当たり前のことですよね。
子どもたちもその環境でしっかりと力をつけているはずです。
やはりしっかりとした取り組みをされている園を見学させてもらうことは
すごく刺激を受けますし勉強になります。

初めて訪れた熊本でしたが、すごく有意義な2日間になりました。

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