運動会が終わりました。空の様子を心配しながら進めていくことにはなりましたが、子どもの運動面の発達を伝えることや親子の触れあいを楽しむというテーマに沿った取り組みは無事やり遂げることができたと思っています。子どもたちが自分の出来るようになったことを表現し、それを見ている保護者のみなさんは笑顔になる。これってとても自然なことですよね。そんなわけで子どもたちだけではなく、保護者のみなさんの笑顔もたくさん撮影させてもらい、掲示させてもらいました。笑顔がたくさんある場になったというだけでなく、子どもたちの姿に、そして子どもたちの関心のある対象に対して、みんなの気持ちが向いていた場だったということをうれしく思っています。
子どもは「自分を見てほしい!」という思いはもちろんですが、「自分の興味のあるものを同じように興味を持って見てほしい!」という欲求も強く持っています。どんな時でも子どもと近い距離で接していなければ情緒が安定しないなんてことはありません。例えば子どもが親から離れておもちゃで遊んでいたりするとき、ふと親の方を振り返ったり、「ねえ、見て!」とアピールしたりします。そんな場面はよくありますよね。そんな時に無関心でいるのではなく、そちらを見ることで「あなたが楽しく遊んでいるのを私も興味を持って見てるよ。」というメッセージを伝えることができれば、子どもはまた安心して遊びに没頭していきます。このメッセージを子どもが感じることができれば情緒は安定するということが分かってきています。一緒に遊ぶことができなくても、「見てほしい」という思いに応えてきちんと見てあげることで情緒は安定し、そのことで子どもはますます活動範囲を広げていくというわけです。
運動会で様々な運動に取り組んでいた子どもたちに対して、そしてその活動に対して強く関心を持って見てもらったあの時間は、まさに子どもたちにとって安心して自分の力を発揮できる場であったと思います。これからの子どもたちの活動に対してもみんなで関心を向けていくことで、もっともっと活動は楽しいものになり、もっともっと幅が広がっていくと思います。今後どんな活動が行われていくか、どんな意図で行われるのか、そんな情報をこれからもお伝えしていきますので、みなさんも楽しみにしていてください。
10月になってすっかり秋らしくなりました。自然がどんどん変化するので楽しい季節です。これからもおもしろい活動がどんどん登場してきますよ。
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