2013年4月5日

No.289 保育園ならではの…

平成25年度最初の「園長のひとりごと」です。この場には私が考えていること、保育園の取り組み、子どもの姿から感じたことなど、いろんなことを取り上げて書いていくことにしています。少しでもあさり保育園の目指すものを理解してもらいたいという思いで、そして理解してもらって子どもたちと一緒に保育園の生活を楽しんでもらいたいという思いで、今後も書いていこうと思います。よろしくお願いします。

先日ある保育園の園長先生からこんなことを質問されました。
「例えば歩けるようになったりとか、一人でごはんが食べられるようになったりとか、そういった成長って別に保育園でなくても家庭でもしますよね。じゃあ保育園ならではの子どもの成長って何だと思いますか?」

子どもたちの成長にはいろいろなものがあります。歩けるようになったり飛び跳ねることができるようになったり、一人で着替えができるようになったり排泄面で自立したり、本当に様々な成長を保育園では目にすることができます。でもそうしたことが保育園ならではの成長かと言われると、決してそんなことはありませんよね。では何が保育園での特徴的な成長かというと、その1つは、やはりたくさんの子どもが周りにいることによるものではないでしょうか。

ちょっと分かりにくいかもしれないので具体的にいうと、
例えば
「1人で楽器の演奏を楽しんでいたのが、みんなで合奏を楽しむようになる」
「1人で絵本を読んでいたのが、子ども同士で読み聞かせをするようになる」
「大きい子に教えてもらってできるようになったことを、今度は下の子に教えてあげることができるようになる」
といったことが挙げられます。こうした成長が日々あちこちで見られるのが、0歳から6歳までの様々な子どもがたくさんいる保育園の大きな特徴です。

このことを逆に考えると、そのような姿が生まれる環境を保育園では十分に用意しなければいけないということでもあります。子どもたちが他者と協力して社会を形成していくための基礎を培っていく場であることが、あさり保育園の大きな役割です。そんな場にしていくために、今年度も試行錯誤していきます。もちろん「楽しむこと」も忘れずに、です。

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