2013年4月11日

No.290  『卒乳』とか『離乳食』とか

子育て支援センターに置くための新しい本が届きました。『卒乳』『離乳食』『良いおっぱい悪いおっぱい』『子どもはなぜ、ピーマンが嫌いなのか?』『人間は脳で食べている』『自然流育児のすすめ』の5冊です。子育てに関する情報は様々な内容のものがあって、それに惑わされてしまうことも少なくないと思います。そんな時に読んでもらい、ぜひじっくりと腰を落ち着けて子どもに向き合ってもらいたい、そんな思いで用意させてもらいました。タイトルは母乳や食事となっているものが多いですが、子どもとどう向き合えばいいのかのヒントもたくさん詰まっている本です。興味がある方はぜひ読んでみてください。今回ここでは『卒乳』と『離乳食』を少しだけ紹介します。

まずは『卒乳』。この本では最初に「乳離れ」「断乳」「卒乳」の違いについて書かれています。「乳離れ」とは「乳児が成長して乳以外の食物をとるようになること」で、母乳を飲まない状態のことではなく、離乳の始まりを意味する言葉です。そして「断乳」ですが、「自然に何日かかかって母乳をやめていく」ことを指していたのですが、ある日突然「おっぱいを断つ」こととして使われることが多くなっているようです。最後に「卒乳」です。これは「赤ちゃん自らがおっぱいを必要としなくなるときがくるので、そこまで待ちましょう」という考え方です。今育児の指導で使われるのは「卒乳」で、とても大事な考え方です。「○ヶ月になったからおっぱいはやめなければ」ではなく、赤ちゃんは自然と家族が食べている他の食べ物に興味を持ち始める時がきて、おっぱいを必要としなくなるので、大人はその時期を待てばいいという考え方はいいですね。そしておっぱいは栄養源だけでなく、赤ちゃんが安心できる基地でもあると書かれています。外の世界に関心を持ち世界を広げていくわけですが、そこで不安を感じたらおっぱいに戻ってきて、安心するとまた外に向けて活動を始める、そのための大事な存在だということです。これって子育てや保育においても基本となる考え方なんですよね。

スペースがなくなりましたが、「離乳食」についても少しだけ。離乳食を考えるときには栄養だけを考えればいいのではなく、みんなで一緒に食べるという“食本来の楽しさ”も味わう場だということを忘れてはいけないと書かれています。「卒乳」も「離乳食」も、単なるテクニックではないということですね。私もとても勉強になりました。貸し出しもしますので、興味のある方はぜひ!





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