2013年12月26日

2013年の終わりに(ボツバージョン)

今週の「園長のひとりごと」は一度書いたものはボツにして、別の話を書いて配布することにしました。深い理由はありません(本当はあるけど)。でもせっかく書いたので、そのボツバージョンも残しておきます。



2013年の終わりに(ボツバージョン)


「えっ、もう年末?」今はまさにそんな感覚です。あさり保育園のこの部分は大事に育てていきたいなあとか、でもこの部分は改めないといけないなあとか、そんなことばかり考えていた1年間でした。1年間かけた割にはたいしたことができていないと言われそうですが、じっくり進めていくのがモットーです。

あさり保育園の保育目標に『「ひとり」を大切にする保育』というものがあります。このことについて「いや、1人ひとりの個は大切にしなくていいよ」なんて考える人はいないはずです。でも社会を眺めたとき、あれ?と感じてしまうこともあったりします。異質なものを「排除」しなければ集団や社会は団結できないといった考え方。集団は効率よく動くためには個は均一であった方がいいといった考え方。そこまであからさまな表現ではありませんが、ニュースとかで耳にしたりすることはありませんか?具体的に取り上げることはしませんが、何だかそのような考え方が目立つようになってきた気がしていて、とても残念に思っています。

繰り返しますが、あさり保育園の思いは『「ひとり」を大切にする』です。そしてこれは、個が大切にされていれば集団はどうでもいいというものではなく、集団の中で発揮するための個を大事にしていきたいという思いです。言い換えれば、多様性を認め合い得意分野を活かすことを目指していきたいという思いです。これは子どもたちだけでなく、私たちスタッフも同じです。男性がいたり女性がいたり、几帳面な人がいたり少し大ざっぱな人がいたり、絵が得意な人がいたり音楽が得意な人がいたりと、人は様々です。その中で自分のもっている力や得意なことをどのように発揮すれば集団や社会に貢献できるか。子どもたちにはそんなことを考えられる人になってもらいたいですし、私たちもそのような姿を子どもたちに示していきたいと思っています。

様々な人が関わることに効率性を求めると「排除」の考え方が必要になるのかもしれません。でもあさり保育園では、非効率かもしれませんが、考え方の違いから生まれる揉め事も大事な体験と捉えたいと思っています。けんかや葛藤を経験する中で人は様々であることを感じ、だからこそ一緒に取り組むことには深みがあって楽しいということを感じられるはずです。年が変わってもあさり保育園はこのことは大事にしていきます。来年もよろしくお願いします。

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