2013年12月13日

No.324 アチラとコチラのドチラをとるか?

気づかれた方もいると思いますが、りす・うさぎ組の室内環境が少し変わりました。「えっ、どこが変わったの?」と思った方はぜひ覗いてみてください。以前は廊下側にあった食事をとるスペースが園庭側に移動し、廊下側は遊びのゾーンになっています。大まかな変更をしただけなので、これからまだまだ変化していく部分もあると思いますが、今回の変更で以前から気になっていたことが改善されていくのではと思っています。

何を目的とした変更かというと、スペースの関係もあって2つの部屋に分かれて食事をとっていたりす・うさぎ組の子どもたちが、全員一緒の空間で食べられるようにすることです。あさり保育園では食事の際も「見ることや見られることで互いに刺激を受ける」ことを大事にしています。まだ自分1人では食べられない子が、自分で食べている子の姿を見て真似をしようとしたり、スプーンやフォークの使い方を真似しようとしてみたり。また、見られていることで張り切ってみたり。そうやって刺激を受け合いながら、自らやってみようとする気持ちを持って食事をとる、そんな環境をいつも探っています。その意味から、「廊下にテーブルを並べて食事をとっているぱんだ組の姿」も意識してもらいたいという思いで、部屋の廊下側に食事のスペースを設けていたのですが、今回は「りす・うさぎ組が全員同じ場所で」を優先し環境を変えたというわけです。もちろん出来ることなら両方実現できる環境にしたいという思いはあります。でもそれ以外の条件も絡んでくるため、今回はこのように優先順位を決めました。



『あちらを立てればこちらが立たず』という言葉がありますが、よくよく考えてみると周りにあるのはこんなことばかりです。そんなときにあさり保育園では、今子どもたちに何を体験させてあげるかを基準にします。

先々こんな力をつけてもらいたい → 今の子どもたちの発達はこう → だとしたら、あちらも捨てがたいけど、今体験できるようにすべきなのはこちらかな

こんな感じで今回の室内環境の大枠も決まっていきました。当然子どもたちの「今」は変わっていくので、環境の見直しは頻繁に必要になります。そんなとき「あちら」と「こちら」のバランスをどうとるか?意図を持ち、子どもたちの姿を見て、今後も考えて続けていきたいと思っています。

2 件のコメント:

  1. 陽にあたって(戸外の景色の側で)みんなで食事できるって、いいですね!
    yukiko

    返信削除
    返信
    1. yukikoさん、そうですね。暖かい時期ならこのまま外に机を移動させたらもっと気持ちがいいかも。

      削除