2014年2月20日

No.333 保護者講演会がありました




先週の土曜日に保護者講演会が行われました。8月に予定していたときは大変な大雨となり延期を決定したわけですが、今回は大雪のために東京からの飛行機が相次いで欠航となり、果たして無事講師をお迎えすることが出来るんだろうかと心配していました。しかし、結果的にはなんとか講演会を開催することができました。今私たちが行っていることは、関係する様々なことがたまたまうまくかみ合っているからこそできているんですよね。そのことを忘れてはいけないなあと、あらためて考えさせられた今回の保護者講演会でもありました。

今回の講師は新宿せいが保育園の藤森平司園長。講演の内容にはいくつかテーマがあったように思います。最近英語教育についての話題を耳にすることが多くなりましたが、早い段階から英語を教えていけば英語が使える子になるというわけではないという話もありました。乳幼児期にはまず好奇心を育てること。これは何だろう?とか不思議だなと感じる心が十分に育っていけば、それがその後の学習の場での意欲の高まりにつながっていくという内容です。「のどの渇いていない馬を水場に連れて行っても水を飲まない」という例え話がありますが、学習の基本はそこにあると思います。あさり保育園では好奇心をいかに高めていくかを大きなテーマとしています。もっと学びたい!という思いをもつための基礎をじっくり育てていける、そんな場でありたいと思っています。

そして、違っていることの大切さについて。男女の違いについてこんな調査結果を紹介されました。子どもを抱っこするとき、女性は10回中9回同じ抱き方をするけど男性は10回とも違っていて、時には逆さまに抱っこすることもあるそうです。私が自分の子を抱っこするときのことを考えると、まさにそんな感じです。これはどちらがいい悪いではなく、女性には女性の関わり方があり、男性には男性の関わり方があり、子どもにはそんな多様な関わりが必要だということです。男女だけではありません。いろんな年齢の子、いろんな大人と関わることで違いを知り、そこから刺激を受けることは、子どもにとって大切なことです。また平等ということばがありますが、みんなが同じになることではなく、それぞれの役割をもって共に社会を作っていくあり方が平等の意味だと思っています。保育園の生活の中で違いを認め合うことの大切さを感じ取っていき、自分の役割をもって社会に貢献していけるようになってもらいたいと思います。多くの方に参加していただきありがとうございました。

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