2014年2月27日

No.334 成長展が終わりました




先週の土曜日は成長展でした。今回が初めてという方ももちろんおられますが、4回目の成長展ということもあり、趣旨を理解してくれている方はずいぶん増えたように思います。子どもたちは1年間の体験を通じて様々な力をつけてきています。その成長をじっくりと感じてもらうために「健康面」「子ども同士の関わり」「周囲の環境への興味」「経験したことを言葉で表現する力」「感じたことや考えたことを表現する力」の5つの分野であえて切り取って見てもらいました。もちろんそれが全てではありませんが、子どもたちの成長を具体的に感じてもらえたんじゃないでしょうか。

今回の成長展で「自分たちの目標は、好きな遊びや子どもの描いた絵などの全ての問題を一発で当てること」といった意味のことを言っておられた方がいたと聞きました。子どものことをしっかりと理解しようという強い思いを感じましたし、その思いは子どもに間違いなく届いていると思います。そして同時に、確かに一発で当てるくらい理解していることはすごいけど、一発で当てられなかったとしても、それは決して悪いことではないよなあとも思いました。それは「こんなことに興味があるのは知らなかったなあ」とか「もっと子どもと話をしないといけないなあ」とか、子どもとの関わり方を考え直す機会と捉えてもらうことも大事だと考えているからです。

保育園に関わっておられる保護者のみなさんは日中仕事をしておられる方がほとんどで、仕事のことと子どものことの両方に100%の力を注ぐことは物理的に不可能です。例えば仕事に時間をたくさん使えば使うほど、子どもとの時間は少なくなっていきます。その中でどう両方のバランスをとっていくかを考えることが大切なことで、だからこそ今の『自分と子どものキョリ』を知ることが必要になってくるわけです。「このことについては理解できてるけど、この部分の理解はまだまだ」と子どもとのキョリを点検する姿から、その思いはきっと子どもに伝わります。無理をし過ぎることなく、楽しむことを忘れずに、仕事とのバランスを考えながら子どもと関わる。成長展をきっかけにそんなことも考えてもらいたいなあと、これを書きながら思っています。

明日から3月。卒園、そして進級といった節目の時期です。なにかとバタバタする時期ですが、だからこそ丁寧さを忘れずにいたいですね。

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