2014年6月19日

No.350 食の取り組みについて




カレーの付け合わせとして「らっきょう」と「福神漬け」のどちらが好みか、そんな調査をさせていただきました。その結果についてはランチルームの後ろに貼ってあるのでぜひ見ていただきたいのですが、その調査であまり食べられていないことがわかったらっきょうを漬け始めています。テーマに合わせて食事も工夫をしていこうと調理担当者が様々なアイデアを出してくれていて、その中で漬け物にも挑戦してみることになったわけです。漬け物以外にも、味噌作りを試しています。今は試しの段階なので、子どもたちは「大豆を煮て、潰して、麹や塩を混ぜる」といった作業を見ただけですが、目処がつけばいずれは子どもたちと一緒に作っていくことを考えています。







また、先月は「春御膳」をみんなで美味しくいただきました。献立は「筍ごはん、新玉ねぎのかき揚げ、絹さやの白和え、ふきと高野豆腐の炊き合わせ」と季節の食材をふんだんに使い、さらにワクワクするような演出で楽しませてもらいました。「春苦味 夏は酢の物 秋辛味 冬は油と合点して食え」という言葉があります。春は冬にたまった脂肪分を排泄してくれる野草や山菜などのアクのあるものを。食欲が下がる夏はさっぱり酢の物、また体を冷やしてくれるきゅうりやトマト、茄子などの野菜を。秋は夏の間に消耗した体力を補うための食欲増進をしてくれるピリッと辛い大根おろしなどを。そして冬は寒さ予防に脂肪分を取って抵抗力を。そんなことを表現した言葉です。あさり保育園でも、その季節ならではのものをその季節にいただくことを大事にしていきます。





そういえば、わらび餅も登場しました。今年は和菓子にも注目してみようと頻繁に話し合っています。今考えているのはアンコを使った和菓子。アンコが苦手な子も多いのは知っていますが、大事に受け継がれてきた日本のお菓子です。少しでも興味を持ってもらえないだろうかと考え、小豆を栽培するところから始めてみる計画を立てています。「食」は単に食べることだけでなく、育てることや調理するといった過程にも意味があります。その過程を楽しむことは、食べることへの期待にもつながっていきます。栽培からとなると間違いなく時間はかかりますが、「食」とは本来そういうものです。時間のかかる部分を省かずに、しかも楽しく体験する中で「待つ」経験をすることも意味があることなんですよね。



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