2015年12月4日

No.423 舞台袖から

発表会が終わりました。今年の子どもたちの姿はどのように映ったでしょうか。個々の成長を、そして集団としての成長を感じてもらえたでしょうか。私は今年も舞台の袖であれこれやっていて、発表会前の映像をストップさせてしまったり、出し物の最中に舞台のライトを消してしまったりと、いろいろと迷惑をかけてしまったわけですが、そのことはちょっと置いといて、舞台袖にいたからこそ見えたこと、感じたことを書かせてもらいます。



今年もたくさんの子が裏方役をやってくれました。自分たちの出番以外でも役割があるのは忙しかったと思いますが、裏方役をするために舞台袖に来る子どもたちの表情はとても楽しそうでした。自分のクラスの出し物以外のことに生き生きと取り組んでいる姿を見ていて、発表会を自分たちのこととして楽しんでいるんだなあと嬉しくなりました。そして、りす組の様子を見ながら一緒に手遊びをしてくれる様子も見られました。さらに、くま組の様子を優しく微笑みながら見ていてくれる子もいました。大人が子どもたちの頑張りを見守ってくれているような雰囲気でもあり、ずいぶん成長したなあと感じたりもしました。



こうした姿は子どもたちに教えたものではありません。感覚的に近くなって一緒に楽しんだり、ちょっと距離を置いて見守ったりといった行動は、日々のそうした関わりの積み重ねがあったからこそ見られた姿だと思っています。発表会では何かを教え込むのではなく、日々の生活や遊びの中で育ってきた力を見てもらう場だと言ってきましたが、舞台袖で見ることのできた姿もまさにそれでした。こうした姿を保護者のみなさんにもっと見てもらえるようにすることはできないだろうか?そんなことを改めて考える機会にもなりました。

自分の出番だけでなく、他の子の出番を見たりサポートしたりする場にもなってきているのがここ数年の発表会です。それは練習においても同じです。これは関わる力が育ってきているからこその変化であり、日々の生活の中での関わりがつながっていることを感じています。そして発表会での体験は、その後の生活の場にもちゃんと活かされていくことと思います。「行事はその日だけのものではなく、成長のための通過点である。」今後の行事でも、この思いを丁寧に形にしていきたいと思います。

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