2016年2月19日

No.433 考えること

今日は江津東小学校の5年生との交流が行われました。以前ここで書いていたように、年長児が小学校に対して感じている疑問に対して、5年生から答えてもらうという日でもありました。年長児から届けた疑問は3つ。「なぜ勉強をするのか?」「どんな勉強をしているのか?」「遊ぶときはどんなことをして遊んでいるのか?」です。これらの問いに対して、5年生の答えは次の通りでした。

「なぜ勉強をするのか?」
将来仕事に就くときに困らないようにするため
「どんな勉強をするのか?」
本を読んで言葉の勉強したり、習字をしたり、体を使ったりして勉強している
「遊ぶときはどんなことをして遊んでいるのか?」
サッカーや鬼ごっこ、一輪車などで遊んでいる

なぜ勉強をするのかの問いに答えてくれたS.Nさんは、「答えを考えるのは難しかった。道徳なんかも大事だし…。」と後で話してくれました。確かに難しい問いです。大人でも悩んでしまいますよね。みなさんが子どもから聞かれたどう答えますか?



以前紹介した「よいこととわるいことって、なに?」という本には、質問することや考えることについて書かれています。

子どもたちの頭の中は、いつも疑問でいっぱいです。何を見ても何を聞いても、次々疑問が湧いてきます。とても大事な疑問もあります。そんな疑問を投げかけられたとき、私たちはどうすればいいのでしょう?親として、それに答えるべきでしょうか?でもなぜ、私たち大人が、子どもに変わって答えを出すのでしょう?

大人の答えなどいらない、というわけではありません。子どもが答えを探す道のりで、大人の意見が道しるべとなることもあるでしょう。けれど、自分の頭で考えることも必要です。答えを追いかけ、自分の力で新たな道を開いてゆくうちに、子どもたちは、自分のことを自分で決める判断力と責任感とを身につけてゆくのです。

考え、問いかけ、その答えを受けてまた考える。その繰り返しの中で“自分で決める”ことを学んでほしいと思っています。答えを与えられることに慣れ、誰かに決めてもらうことに慣れ、あるはずのない“絶対に正しい答え”に依存するのではなく、自分の決断を大事に思えるようになってほしいと思っています。答えのないことだって時にはあります。それでも懲りずに考え続けることのできる力も、生きる力だと思います。ややこしい話になりましたが、子どもたちと向き合う中で、考えること、考え続けることって素敵なことなんだよと、子どもたちに伝えていけるといいですね。

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