赤ちゃん学会のラウンドテーブル1日目が終わりました。
研究者の方、養成校の方、保育実践者が集まってワールドカフ、
話し合うテーマは『わたしたちは「こどものために」一緒になにができるのか?』です。
一緒の場でざっくばらんに話をすること自体がほとんどなく、お互いのことをほぼ知りません。
でもお互いにもっと距離を近くすること、協力し合うことを求めていて(想像ですが)、
なのでとっても盛り上がったラウンドテーブルになりました。

でも関係づくりは始まったばかりで、例えば保育現場としては自分たちの実践から出てきた疑問を解決してもらいたいですし、
実践が子どもにとって意味があることだと裏付けるデータがほしいです。
研究者は研究者としてメリットがあった方がいいし、そのために具体的にどうすればいいかはまだ見えていません。
個人的には実践と研究に広報の力が加わってきたらおもしろくなると思っています。
赤ちゃん学会第18回学術集会に参加するため東京大学へ。

研究者の方、養成校の方と保育実践者が楽しく話し合うラウンドテーブルの運営が主な役割です。互いの思いが完全に一致して…とはいかないでしょうが、もっと理解し合う取り組みがあっても悪いことはないはずです。そのための第一歩というか、うまくいかないかもしれないけどその場を作ること自体に意味があると思います。明日の打ち合わせをしながらそんなことを考えていました。
そして打ち合わせ終了後はプレコングレスへ初めて参加。「保育施設の音環境を考える」をテーマに4人の方からの話題提供、2名の指定討論者からのお話と、かなり贅沢な内容です。研究者と保育現場の関係についていろんな意見があるのは知っていますが、関係を作っていくことに力を注ぐ立場に立ちます。

『W杯を見て感じたこと!? 「教える」ことは本当に子どものためになるのか』を読みました。
実際にオランダの育成を体験している方からの発信は非常に興味深いです。
オランダのクラブの練習は全く教えません。本当に教えません。
自分で楽しむために「考える」こと。これをもっとも大事にしているような気がします。
このように書かれています。
これを読んで思ったのは、「教えない」と書いてあるけど「何もしない」わけではないじゃないかということです。子どもが相談をしてきたら、おそらく全力で相談に乗ってあげていると思います。当たり前すぎるし、それは「教える」ではないから書いていないだけで、子どもが求めていない時には何も教えない、子どもが求めてきたら全力で相談にのる。そういうことじゃないかと思うわけです。
大人は一方的に教えてくる存在ではなく、いつでも相談に乗ってくれる存在。自分を尊重してくれる存在。子どもは大人をそんな存在と受け止めているでしょうし、大人もそれが役割だと認識していると思います。求めてきたら一緒に考えてあげる、求められていないときはしっかり見てあげているだけ。そんな感じじゃないかなあと思っています。
これはサッカーだけのことではなく、子育て全般においても大事なことですよね。
「プレーするのは子どもたち!デンマークサッカー協会から学ぶ、親のための10カ条」を読みました。ワールドカップの真っ最中ということもあってか、この10ヶ条が話題になっているようです。
https://www.sakaiku.jp/column/mental/2013/004231.html
この10ヶ条は保育を考える上でも非常に参考になります。サッカーを遊びや生活、コーチを保育者と置き換えて考えることもできます。いい言葉に出会いました。こういう言葉が紹介されているサイトの存在はありがたいです。
デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条
①子どもたちはあなたのモノではない。
②子どもたちはサッカーに夢中だ。
③子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。
④子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。
⑤あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。
⑥アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。
⑦子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。
⑧コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。
⑨コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
⑩コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。
それと親のための10ヶ条もいい言葉ばかりです。保育者も親も、同じ思いで子どもに接することができる、そんなあり方を目指していきたいですね。
サッカーをする子どもを持つ親のための10ヶ条
①子どもたちが自ら望んだときに試合やトレーニングに参加させてあげましょう。
②試合中はすべてのプレーヤーに励ましの言葉を送りましょう。あなたの息子さんや娘さんにだけではなく。
③成功にも失敗も同じように声援を送りましょう。批判ではなく、ポジティブな声をかけてあげてください。
④コーチの選手起用を尊重しましょう。試合中に選手起用について影響を与えようとするのはやめましょう。
⑤レフェリーの判定を批判するのはやめましょう。
⑥プレッシャーを与えることなくプレーに参加させてあげましょう。
⑦試合の後は結果の話だけでなく、覚えているプレー、楽しかったシーンなどについても話し合いましょう。
⑧節度を守り、分別のある行動をとりましょう。何事も度を越してはいけません。
⑨所属クラブの運営には尊敬の念を持って接しましょう。保護者と指導者間のミーティングでは、明確な指針を持ち、どのような態度で子どもに接するのかを話し合いましょう。
⑩サッカーをプレーしているのは子どもたちです。決してあなた自身ではありません!
隠岐の島の梅事情という記事を読みました。
「自然」と「季節」がぴったりと寄り添い合っていることを感じながら生活をしていることは、そこに暮らしていると当たり前になって特別意識はしないものですが、なかなかにすごいことなんだと気づかされるきっかけになりました。
今近づいて来ている台風も「自然」なので、いいことばかりではもちろんありません。でも、これも自然だと再確認して謙虚になり、その上でまた自然と季節が寄り添い合っているのを感じながら、そこから恩恵を受けながら生活できるとすると、やっぱりすごくありがたいことだと思うわけです。この記事のように、その良さを発信してくれる人がいるのはうれしいことです。勉強させてもらいました。
あと、「みんなのもの」的感覚というのもいいですよね。隠岐の島に教わることはたくさんあります。

ミツバチ会議という会議の手法があると聞き、どのようなものかを学ぶために本を探していたところ、「ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか」(トーマス・シーリー著)という本を見つけました。ぴったりのものが見つかった!と喜んでいたら、何と9割はミツバチの生態や特徴で、会議の方法は残りの1割でした。でもなかなか興味深い内容でした。

ミツバチは春になると半分が新しい巣を探す行動を始めるようで、それを分蜂といいます。探索蜂が新しい巣の候補を探しに行き、いい物件が見つかると群れに戻って尻振りダンスをして仲間に報告します。その報告を受け、候補物件に招集された蜂はその物件が素晴らしいと思えばまたそれを群れに戻って尻振りダンスで報告し、たくさんの探索蜂を集めるという流れになります。いい物件であれば探索蜂が爆発的に増えていくミツバチの合意形成の形は、人間の会議の参考になるんじゃないかというのが著者の考えです。
著者は蜂から学んだことを生かして、例えばこんな提言をしています。
集団全体にとってよい選択をするため、いかに集団のメンバーの知識と意見をまとめるか、ハチが示してきたことを人間はどのように利用できるだろう?私は3つの提案をしたい。第1に、集団のメンバー間に散在する情報を統合するために、開かれた公平なアイディアの競争の力を、率直な議論という形で利用すること。第2に、討論する集団の中に良好なコミュニケーションを育成し、それが、あるメンバーが発見した貴重な情報をすみやかに他のメンバーに届ける方法をであることを認識すること。第3に、集団のメンバーは他人の発言を聞くことも大切であるが、批判的に聞き、議論されている選択肢について自分自身の意見を形成し、独自に視点を定めることが大切であると認識することだ。
これだけの説明では蜂の生態と会議のあり方のつながりが見えないでしょうが、そこは何となくでも想像してもらうとして、このミツバチ会議の考え方はなかなかおもしろいと思いました。相手の意見を尊重しつつ、批判的な聞き方もしつつ、自分の視点もちゃんと持ちつつ会議を進めていく。こういう会議を増やしていきたいと思います。当分の間はミツバチを見かける度にこの話を思い出しそうです。
研修会が終わりました。多くの方に参加していただき、参加してよかったといろんな方から声をかけていただいたことが嬉しかったです。

これは毎回反省していることですが、参加してくれた方と少しでも直接話をしたい、それをつながりを作るためのきっかけにしたい、そう思いながらあまり話ができずに研修が終わってしまいます。バタバタ動き回るのではなく、いつでも話ができるようにじっとしていればいいんでしょうけどね。次がいつになるか分かりませんが、次こそは!
さて、今年度はあと1回、10月に研修会を実施します。予定にはなかったけど、もう1回くらい小さな研修会を実施してもいいかなあとも思っています。今までやったことのない内容、形のものが思いつけば試してみることにします。