先週の金曜日にキャンドルナイトの行事がありました。保護者の皆さんにも見ていただき、「こういう雰囲気は素敵ですね」「なんだか癒されました」といった声もたくさん聞かせていただきました。皆さんにもこの取り組みを感じてもらえたことを嬉しく思います。私自身は今回のキャンドルナイトの様子を見ていて、暗さを感じることの大切さを特に考えさせられました。古来より闇の部分を重んじ、とても大切にしてきた日本人ですが、現代では、本来闇であるはずの時間や空間にまで一日中光を当て続けています。その結果、見なくても良いものまで見えて、休むものも休まらず、個人にも社会にも強いストレスがかかっている状態と言えるかもしれません。技術の発達によって便利になったはずなのに、それが果たして人々の幸せにつながっているか、疑問に感じることもあります。
世の中は確実に便利になってきています。でも・・・、と思うことはいろいろあります。例えば交通機関の進歩によって、昔は大阪から東京まで6時間かかっていたのに、新幹線を利用すると今は3時間もかかりません(飛行機だともっと早く着きます)。そのことによって3時間の余裕ができたはずなのに、今の人達は(私も含めて)昔の人達よりも時間が足りないと言っているのが現状です。昔は6時間の間に物事を考えたり、駅弁を食べながら風景を楽しんだりと、じっくり時間が流れることで人生の豊かさを得ていた気がします。便利になることがゆとりを生むのではなく、ゆとりを失くしてしまっているのかもしれません。
私たちは「何のために生きていますか?」と問われると、多くの人は「幸せになるために生きている」と答えると思います。では、どうなることが幸せといえるのでしょうか。大人だけでなく子どもたちも幸せを感じにくくなったと言われるこんな時代だからこそ、私たちは"人と物"や"人と人"とのつながりを見直してみる必要があると思っています。そのことは自分自身の「幸せ観」を見直すことにつながります。そしてそれは子どもにも伝わり、子ども自身が「幸せ観」を築き上げていく際のモデルにもなると思っています。
子どもたちのために、こんなことも皆さんと一緒に考えていけたらという思いを込めて、書かせてもらいました。皆さんの思いもぜひ聞かせてください。
1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
2008年12月25日
2008年12月18日
No.75 なかよし会とキャンドルナイト
明日19日(金)になかよし会を行います。今年のなかよし会はK保育士が中心になって計画が進められてきました。今回のテーマは"五感"で、その五感をそれぞれに刺激するコーナーを用意します。以前「五感を使った遊び」をぞう組さんが体験してきたことを書きましたが、そのときにもらったヒントが今回のなかよし会に生かされることになりました。
普段私たちは五感を特別に意識することはあまりないと思いますが、何気なく行っている日常の動作に五感はフルに使われています。この五感を1つずつ取り上げて子どもたちに体験させることにはいろんな意味があります。1つは以前も書いたように脳が刺激されるということがあります。「聞く」「触る」「臭いをかぐ」という動作をする度に、脳の働きが強化されることが分かってきています。またそれ以外に記憶にも関係してきます。目で見たり耳で聞いたりするだけなく、実際に触ってみたり、臭いをかいでみたり、味わってみたりすることで、その行動がより脳に意識され記憶にも残りやすくなります。そこから関心が深まり、さらに次の興味・関心へと広がっていくことにもなる、とても大切なことだと思っています。
そして夕方には今年で2回目のキャンドルナイトです。今回のキャンドルナイトの内容はぞう組さんが考えてくれました。どのような内容をどのように行うかを、自分たちで意見を出し合いみんなでまとめ、準備までやってくれました。しかも「積極的に」です。このように子どもたちが自らやろうとする意欲は、行事の意味を大きなものにしてくれます。『自分で考え、自分で決めて、それに取り組む』体験を繰り返すことで、子どもたちは自分のしたことに責任を持つことも学んでいきます。本で学ぶのでも、大人が言って聞かせることで学ぶのでもなく、やはり大切なのはこうした主体的に取り組む体験の積み重ねです。ぞう組さんの取り組みを見ていて、行事の大切さをあらためて感じました。また、ぞう組さんの姿勢は、他の子にもしっかり伝わるだろうと思っています。
明日のなかよし会とキャンドルナイト。この2つの行事を通して子どもたちがどんなことを体験し感じたか、いろいろと聞いてみてください。
普段私たちは五感を特別に意識することはあまりないと思いますが、何気なく行っている日常の動作に五感はフルに使われています。この五感を1つずつ取り上げて子どもたちに体験させることにはいろんな意味があります。1つは以前も書いたように脳が刺激されるということがあります。「聞く」「触る」「臭いをかぐ」という動作をする度に、脳の働きが強化されることが分かってきています。またそれ以外に記憶にも関係してきます。目で見たり耳で聞いたりするだけなく、実際に触ってみたり、臭いをかいでみたり、味わってみたりすることで、その行動がより脳に意識され記憶にも残りやすくなります。そこから関心が深まり、さらに次の興味・関心へと広がっていくことにもなる、とても大切なことだと思っています。
そして夕方には今年で2回目のキャンドルナイトです。今回のキャンドルナイトの内容はぞう組さんが考えてくれました。どのような内容をどのように行うかを、自分たちで意見を出し合いみんなでまとめ、準備までやってくれました。しかも「積極的に」です。このように子どもたちが自らやろうとする意欲は、行事の意味を大きなものにしてくれます。『自分で考え、自分で決めて、それに取り組む』体験を繰り返すことで、子どもたちは自分のしたことに責任を持つことも学んでいきます。本で学ぶのでも、大人が言って聞かせることで学ぶのでもなく、やはり大切なのはこうした主体的に取り組む体験の積み重ねです。ぞう組さんの取り組みを見ていて、行事の大切さをあらためて感じました。また、ぞう組さんの姿勢は、他の子にもしっかり伝わるだろうと思っています。
明日のなかよし会とキャンドルナイト。この2つの行事を通して子どもたちがどんなことを体験し感じたか、いろいろと聞いてみてください。
2008年12月5日
No.73 赤ちゃんも子ども同士で関わる力を持っている
21年度の保育所入所申し込みが終わりました。毎年のことですが、入所申込期間中は問い合わせも多く、そのためいろいろな方とお話する機会があります。問い合わせ内容は手続きや入所条件のことが多いのですが、話をしているうちに、その方の子どもに対しての思いが伝わってきたりします。また、0歳児や1歳児の入所を検討しておられる方の中には、「子どもが小さいうちは親が面倒を見たほうがいいのでは・・・」と周りの人に言われて悩んでいる人もおられました。同じ悩みを抱えている方は一時保育を利用される方の中にもおられます。今回はこのことについて書いてみます。
子どもが小さいうちは大人との関わりが重要で、子ども同士の関わりの必要性は成長していくにつれて高くなっていくという考えが、まだまだ多いのではないかと思います。しかし最近の研究で、赤ちゃんも子ども同士で関わる力をもっているということが分かってきています。例えば、集団保育の場面で乳児がどのように他児と関わるかを観察して分かってきたことはこんなことです。
3ヶ月児では他児への、見る・発声する・さわるといった行動が見られ、4~5ヶ月児では保育者に抱かれたまま、他児に手をのばしたり、服をつかんだりという行動が見られるようになります。6ヶ月を過ぎると互いに見つめあって何らかの関わりをもとうとするしぐさを示すようになり、9ヶ月児になると、這って接近をしていったり、相手の発声に微笑んだり、物を介したやりとりをするようになるといいます。そして1歳前後になると物を介した関わりが多く出現し、「物の取りあい」も生じてきます。こうした行動は、多くの保護者も目にしてこられたのではないかと思います。
OECD(経済協力開発機構)が乳幼児教育の指針として出した基本のひとつに「ひとは、生まれた瞬間から教育される権利がある。」というものがあり、親との関わり以外の体験も重要視されるようになっています。すでに世界はこうした考えで動き出しています。ここでいう「教育」とは、子ども同士の関わりや大人の導きによって、持っている力を引き出すという意味です。生まれたときから持っている「子ども同士で関わる力」をしっかり発揮できる環境での体験は、どんな子どもにも必要だと私は考えています。親との関わりと同時に、子ども集団での経験の重要性も、もっともっと語られるようになければいけないのかもしれません。11月はこんなことをいろいろと考えさせられました。
子どもが小さいうちは大人との関わりが重要で、子ども同士の関わりの必要性は成長していくにつれて高くなっていくという考えが、まだまだ多いのではないかと思います。しかし最近の研究で、赤ちゃんも子ども同士で関わる力をもっているということが分かってきています。例えば、集団保育の場面で乳児がどのように他児と関わるかを観察して分かってきたことはこんなことです。
3ヶ月児では他児への、見る・発声する・さわるといった行動が見られ、4~5ヶ月児では保育者に抱かれたまま、他児に手をのばしたり、服をつかんだりという行動が見られるようになります。6ヶ月を過ぎると互いに見つめあって何らかの関わりをもとうとするしぐさを示すようになり、9ヶ月児になると、這って接近をしていったり、相手の発声に微笑んだり、物を介したやりとりをするようになるといいます。そして1歳前後になると物を介した関わりが多く出現し、「物の取りあい」も生じてきます。こうした行動は、多くの保護者も目にしてこられたのではないかと思います。
OECD(経済協力開発機構)が乳幼児教育の指針として出した基本のひとつに「ひとは、生まれた瞬間から教育される権利がある。」というものがあり、親との関わり以外の体験も重要視されるようになっています。すでに世界はこうした考えで動き出しています。ここでいう「教育」とは、子ども同士の関わりや大人の導きによって、持っている力を引き出すという意味です。生まれたときから持っている「子ども同士で関わる力」をしっかり発揮できる環境での体験は、どんな子どもにも必要だと私は考えています。親との関わりと同時に、子ども集団での経験の重要性も、もっともっと語られるようになければいけないのかもしれません。11月はこんなことをいろいろと考えさせられました。
2008年11月28日
No.72 発表会の予行練習を終えて
26日(水)に発表会の予行練習を行いました。それぞれの子どもたちがダンスや言葉のやり取りなどの表現活動に対して、楽しんで取り組んでいることが伝わってきました。保護者の熱い視線のある当日とは状況が違いましたが、この取り組みが発表会当日の経験を豊かにしてくれるはずです。
この予行練習の話ですが、この日は初めてお客さんとして地域の方を招待しました。声のかけ方が十分でなかったこともあり、来ていただいたのは3名だけでしたが、来年以降も続けていきたいと考えています。発表会当日の遊戯室は保護者の皆さんだけでいっぱいになってしまい、地域の方にも見に来ていただくのは難しいのが現状です。保護者優先という姿勢は変わりませんが、保育所の子どもたちのことをより多く地域の人たちに知っていただく、その為の働きかけが安全・安心を含めた子育て環境の充実には欠かせません。"近所のちょっとした知人"をより多くつくる実践がなくてはいけないと思っています。
話は変わりますが、予行練習のお手伝いとして役員のNさんとOさんが来てくださり、舞台転換を手伝ってもらいながら出し物を見ていただきました。そのときにある出来事が起こりました。踊っている子ども同士の間隔が狭かったために、ある子の手が隣の子に当たってしまったことから自分の場所を主張するための小さな押し合いがあり、それが何度か続いた後、押された子は泣きだしました。泣いた子に対しては職員がフォローに当たりましたが、押してしまった子も「主張したかっただけのに泣かせてしまった」という"気まずさ"のようなものを感じ続けてか、別の場面で泣き出してしまいました。
それを見ていたNさんとOさんは、「この後どうするんだろう?」「このまま2人の出来事を何事もなく終わらせてしまったら、なんかもったいないな」といった意味(だと思う)の会話をされていました。2人の行動を見て、2人の気持ちに思いをやり、その行動や経験をお互いの育ちにつなげてあげたいという思いだと思います。子どもの世界はとても多様で繊細で、そんな子どもたちの関わりの中には、育ちに影響するものが常にたくさん生まれています。この2人の子にも、ここには書ききれないくらい多くの心の動きがあったと思います。予行練習の1つの場面で生まれた「子どもたちの心の動き」にしっかり気を配っておられたNさんとOさんの温かい心に触れて、なんだか嬉しくなってしまいました。
この予行練習の話ですが、この日は初めてお客さんとして地域の方を招待しました。声のかけ方が十分でなかったこともあり、来ていただいたのは3名だけでしたが、来年以降も続けていきたいと考えています。発表会当日の遊戯室は保護者の皆さんだけでいっぱいになってしまい、地域の方にも見に来ていただくのは難しいのが現状です。保護者優先という姿勢は変わりませんが、保育所の子どもたちのことをより多く地域の人たちに知っていただく、その為の働きかけが安全・安心を含めた子育て環境の充実には欠かせません。"近所のちょっとした知人"をより多くつくる実践がなくてはいけないと思っています。
話は変わりますが、予行練習のお手伝いとして役員のNさんとOさんが来てくださり、舞台転換を手伝ってもらいながら出し物を見ていただきました。そのときにある出来事が起こりました。踊っている子ども同士の間隔が狭かったために、ある子の手が隣の子に当たってしまったことから自分の場所を主張するための小さな押し合いがあり、それが何度か続いた後、押された子は泣きだしました。泣いた子に対しては職員がフォローに当たりましたが、押してしまった子も「主張したかっただけのに泣かせてしまった」という"気まずさ"のようなものを感じ続けてか、別の場面で泣き出してしまいました。
それを見ていたNさんとOさんは、「この後どうするんだろう?」「このまま2人の出来事を何事もなく終わらせてしまったら、なんかもったいないな」といった意味(だと思う)の会話をされていました。2人の行動を見て、2人の気持ちに思いをやり、その行動や経験をお互いの育ちにつなげてあげたいという思いだと思います。子どもの世界はとても多様で繊細で、そんな子どもたちの関わりの中には、育ちに影響するものが常にたくさん生まれています。この2人の子にも、ここには書ききれないくらい多くの心の動きがあったと思います。予行練習の1つの場面で生まれた「子どもたちの心の動き」にしっかり気を配っておられたNさんとOさんの温かい心に触れて、なんだか嬉しくなってしまいました。
2008年11月21日
No.71 役員さんから子どもたちへのメッセージ
あと1週間で発表会です。今年の発表会のテーマは『のびのび発表会』。子どもたちが表現活動をのびのびと主体的に取り組んで楽しめる、そんな発表会の活動になるようにと、職員は工夫をしながら子どもたちと向き合っています。発表の内容や見どころは後日お知らせしますので、ここでは役員さんの出し物の紹介をさせてもらいます。
今年も役員さんによる出し物(寸劇とダンス)があります。選んだ曲は『ぼよよん行進曲』。じっくりと聞いてみるとなかなかいい歌詞なので、その一部を紹介しながら、この出し物の私なりの解釈を書いてみます。
『どんな大変なことが起きたって 君の足のその下には
とてもとても丈夫な「ばね」がついてるんだぜ
押しつぶされそうな そんな時だって
ぐっ!とひざ小僧に勇気をため 「いまだ!スタンバイ!オーケー!」
その時を待つのさ』
子どもの世界も大人の世界と同じで、日々の生活や周りの人との関係の中で、常にいろんなことが起こります。それは決して嬉しいことだけでなく、悲しいことやしんどいことも当然あります。そのときに子どもたちが感じる"葛藤"や"何とも言えないもやもやした気持ち"を体験することは、子どもの育ちには大切なことだと考えています。そして、その大変な思いを乗り越える力を、子どもたちは本来備えているのではないかと思っています。
その力を最大限に発揮するためには、私たち大人の「しんどかったらいつでも言っておいで。しっかり受け止めてあげるから。」という思いを子どもに感じさせることがポイントだと思います。子どもに葛藤が起きないように困難な状況を取り除くのではなく、子どもの力を信じ、困ったときにはいつでも受け止めてあげられるように後ろでそっと支えている、そんなイメージです。
今回の役員さんの出し物は、「安心していろんな体験をしておいで」というメッセージを子どもたちに伝えようとしているんだろうと思っています。役員さんが「のびのび」楽しんで取り組んでいる姿を通して、子どもたちに温かいメッセージが少しでも伝わって欲しいと思います。皆さんも楽しみにしておいてください。
今年も役員さんによる出し物(寸劇とダンス)があります。選んだ曲は『ぼよよん行進曲』。じっくりと聞いてみるとなかなかいい歌詞なので、その一部を紹介しながら、この出し物の私なりの解釈を書いてみます。
『どんな大変なことが起きたって 君の足のその下には
とてもとても丈夫な「ばね」がついてるんだぜ
押しつぶされそうな そんな時だって
ぐっ!とひざ小僧に勇気をため 「いまだ!スタンバイ!オーケー!」
その時を待つのさ』
子どもの世界も大人の世界と同じで、日々の生活や周りの人との関係の中で、常にいろんなことが起こります。それは決して嬉しいことだけでなく、悲しいことやしんどいことも当然あります。そのときに子どもたちが感じる"葛藤"や"何とも言えないもやもやした気持ち"を体験することは、子どもの育ちには大切なことだと考えています。そして、その大変な思いを乗り越える力を、子どもたちは本来備えているのではないかと思っています。
その力を最大限に発揮するためには、私たち大人の「しんどかったらいつでも言っておいで。しっかり受け止めてあげるから。」という思いを子どもに感じさせることがポイントだと思います。子どもに葛藤が起きないように困難な状況を取り除くのではなく、子どもの力を信じ、困ったときにはいつでも受け止めてあげられるように後ろでそっと支えている、そんなイメージです。
今回の役員さんの出し物は、「安心していろんな体験をしておいで」というメッセージを子どもたちに伝えようとしているんだろうと思っています。役員さんが「のびのび」楽しんで取り組んでいる姿を通して、子どもたちに温かいメッセージが少しでも伝わって欲しいと思います。皆さんも楽しみにしておいてください。
2008年11月14日
No.70 子どもが迫る究極の選択
子どもと付き合っていると、子どもというのは不思議な存在だと思うことがよくあります。大人の考える通りにいかないのは当然ですが、とにかく振り回されてしまうことがよくあります。しかも、そのほとんどは子ども自身が意識していない場合です。どこかに出かけるとき、朝あわただしく支度をしてさあ出かけようと思ったとたんにオムツにウンチをしてしまうとか、車に乗り込もうとすると「トイレ!」と言い出す始末です。また、長い間楽しみに計画していた旅行の前日や仕事が忙しいときに子どもが熱を出したり、感染症にかかったりしてしまいます。皆さんもこんなことを頻繁に経験しているのではないでしょうか。
子育て支援センターで貸し出しをしている本の中に「やってあげる育児から見守る育児へ」という本があります。その本の中にある子どもと関わる親の心得について、以前も紹介しました。今回はその中の2つを取り上げてみます。
「子どもは、何かものを与えれば喜ぶのではなく、気持ちをわかってもらうことを望んでいます。」
「子どもは、自分のために親が犠牲になることを望むのではなく、子どもから望んだときに、自分が優先順位の高いことを望みます。」
子どもたちの行動を見ていると、子どもはこのようなことを親に望み、定期的にそれを試そうとしているのではないかという気がしてきます。「自分の気持ちをわかってくれているだろうか、自分が親の意識の中で優先順位が高いだろうか」ということを、保護者の行動や選択から感じようとします。保護者に対して究極の選択を迫っているのかもしれません。
これからますます寒くなり、子どもは体調を崩すことが多くなります。年末にかけて忙しくなってきたときに、究極の選択を迫られることも出てくるかもしれません。そんなときにどんな選択をしたか、どのようにふるまったか、振り返ってみてほしいと思います。例え自分で合格点のつけられる行動でなかったとしても、「子どもの気持ちはわかってあげられたか」「優先順位はどうだったか」などを1つ1つ振り返って見直すことが、子育てで大切なことではないかと思っています。
子育て支援センターで貸し出しをしている本の中に「やってあげる育児から見守る育児へ」という本があります。その本の中にある子どもと関わる親の心得について、以前も紹介しました。今回はその中の2つを取り上げてみます。
「子どもは、何かものを与えれば喜ぶのではなく、気持ちをわかってもらうことを望んでいます。」
「子どもは、自分のために親が犠牲になることを望むのではなく、子どもから望んだときに、自分が優先順位の高いことを望みます。」
子どもたちの行動を見ていると、子どもはこのようなことを親に望み、定期的にそれを試そうとしているのではないかという気がしてきます。「自分の気持ちをわかってくれているだろうか、自分が親の意識の中で優先順位が高いだろうか」ということを、保護者の行動や選択から感じようとします。保護者に対して究極の選択を迫っているのかもしれません。
これからますます寒くなり、子どもは体調を崩すことが多くなります。年末にかけて忙しくなってきたときに、究極の選択を迫られることも出てくるかもしれません。そんなときにどんな選択をしたか、どのようにふるまったか、振り返ってみてほしいと思います。例え自分で合格点のつけられる行動でなかったとしても、「子どもの気持ちはわかってあげられたか」「優先順位はどうだったか」などを1つ1つ振り返って見直すことが、子育てで大切なことではないかと思っています。
2008年11月7日
No.69 当番活動も大切です
保育所での生活は子どもたちにとって大切な経験です。子どもたちは保育所での経験を通して、集団の中でどう行動するかを毎日学んでいます。その中で、自分の役割を持ち責任を持って行動するために、当番活動も行っています。子どもたちが毎日の様子を家で話すときに当番活動についても話しているかもしれませんが、ぞう・きりん組の当番活動についてここで書いてみようと思います。
まずは当番の主な役割には、「昼食時、時のランチルームの準備、片付け」「ごはんのときにみんなにおかずの希望おやつの量を聞き、その量を盛り付けること」などがあります。また、ぞう組のみの役割として、昼寝のための布団敷き、ぱんだ組担当としてぱんだ組さんと食事を食べ、歯磨きの見本を見せてあげること、うさぎ・りす組担当として昼寝後にうさぎ・りす組さんと過ごすこと、わくわく当番として一時保育の子どもと一緒におやつを食べることなど、様々な役割があります。
子どもたちはこうした当番活動を通して、自分の役割をきちんと責任を持って終えることが期待されるようになります。また、こうした役割を子どもたち同士でお互いに調整しながら進めていくことによって、ほかの子どもと協力すること、我慢すること、やりたくなくても時にはやらなくてはならないことなどを、経験を通して学びます。例えば昼食の準備などは、他の子よりも遊びを早く切り上げて用意をしなければいけません。でもそのときのお当番さんの表情は生き生きとしているように見えます。自分の役割に対して、主体的に向き合えているんだろうと感じています。
当番活動は、予定していたことを時間通りに間違いなく子どもにやらせることを一番の目的にすると、活動の意義は薄れてしまうと思っています。子どもたちが自発的に取り組むこと、自分で考え感じる体験をすること、そしてその様子を見ながら子どもたちの育ちをモニターすることに意味があります。そして、それぞれの子どもの得意・不得意を見極めることで、次の課題に向けて刺激を与え、支援をしていくことは、私たちの大切な役目だと考えています。まだまだ課題の多い当番活動ですが、もっともっと意義を高めたいというのが私たちの思いです。
まずは当番の主な役割には、「昼食時、時のランチルームの準備、片付け」「ごはんのときにみんなにおかずの希望おやつの量を聞き、その量を盛り付けること」などがあります。また、ぞう組のみの役割として、昼寝のための布団敷き、ぱんだ組担当としてぱんだ組さんと食事を食べ、歯磨きの見本を見せてあげること、うさぎ・りす組担当として昼寝後にうさぎ・りす組さんと過ごすこと、わくわく当番として一時保育の子どもと一緒におやつを食べることなど、様々な役割があります。
子どもたちはこうした当番活動を通して、自分の役割をきちんと責任を持って終えることが期待されるようになります。また、こうした役割を子どもたち同士でお互いに調整しながら進めていくことによって、ほかの子どもと協力すること、我慢すること、やりたくなくても時にはやらなくてはならないことなどを、経験を通して学びます。例えば昼食の準備などは、他の子よりも遊びを早く切り上げて用意をしなければいけません。でもそのときのお当番さんの表情は生き生きとしているように見えます。自分の役割に対して、主体的に向き合えているんだろうと感じています。
当番活動は、予定していたことを時間通りに間違いなく子どもにやらせることを一番の目的にすると、活動の意義は薄れてしまうと思っています。子どもたちが自発的に取り組むこと、自分で考え感じる体験をすること、そしてその様子を見ながら子どもたちの育ちをモニターすることに意味があります。そして、それぞれの子どもの得意・不得意を見極めることで、次の課題に向けて刺激を与え、支援をしていくことは、私たちの大切な役目だと考えています。まだまだ課題の多い当番活動ですが、もっともっと意義を高めたいというのが私たちの思いです。
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