毎月行っているカレークッキングですが、9月から新たな取り組みを開始しています。もうご存じだと思いますが、お世話になっている地域の方をお招きして一緒にカレーを食べていただくという取り組みです。今月は5日(水)に行われ、まだまだこれからあり方を点検する必要もあると思うのですが、子どもたちのとても素敵な姿が見られたので紹介します。
今回のお客さんは2人で、11時30分頃に来られる予定でした。そのことをお集まりで聞いて楽しみにしていたんでしょう。11時になるとぞう組のYくんは玄関にスリッパを出してくれていました。そしてお客さんが来られて、食事の準備が整うまでの間は不思議ゾーンでお茶を飲んで待ってもらうことにしていました。そこへお茶を運んでくれたのはぞう組のTくんです。食事の準備ができると、ぞう組のHちゃんがお客さんを呼びに来てくれました。ランチルームでは、きりん組のNちゃんがお客さんの席を用意し笑顔で招いてくれました。席に着かれたお客さんのところへカレーライスを運んでくれたのは、ぞう組のSちゃんときりん組のIくんでした。
これらのことは、全て子どもたちが自分たちで考えて行動してくれたことです。これはまさに「おもてなしの心」の実践で、子どもたちには大事に育ててもらいたいと思っている心です。この「おもてなしの心」は日本人が昔から大事にしてきたことで、日本人の道徳心の基礎ともいえる武士道では「礼」という言葉で表現されています。礼とは「他人の気持ちに対する思いやりを目に見える形で表現すること」です。自分のことだけでなく他人に対してどれだけ思いを向けられるか、そんなおもてなしの心を子どもたちが実践してくれていたことをうれしく思いました。
日本人として大事に育んでいきたい心は、この「おもてなし」以外にもいろいろとあるんですよね。まず私自身がその心について改めて学び直してみようと思っています。例えば「もったいない」。エコという言葉がずいぶん定着しましたが、本来の「もったいない」は物を無駄にしないということだけではなく、『物や相手の気持ちを思いやり、無駄にしないこと』であると思います。また、『人と人との結びつきを離れがたくつなぎとめること』を表す「むすぶ(きづな)」という心もあります。こうした心の意味を理解するだけでなく、どう行動するかを考えることも大切にしていきたいと思っています。
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