2011年10月14日

No.215 過去の体験が結びついて

毎月第2第4水曜日には地域の方が絵本や紙芝居の読み聞かせに来てくれています。毎回2名の方が来られ、ぞう・きりん・くま組とぱんだ・うさぎ・りす組の2グループに分かれて読んでもらっています。子どもたちは絵本のおもしろさを十分に楽しんでいますし、何より地域の方の人柄などにじっくり触れることができ、そして地域の方にあさり保育所の子どもたちのことを知ってもらえる、本当に貴重な機会と捉えています。

そんな読み聞かせですが、今週のぱんだ・うさぎ・りす組の読み聞かせはいつもと少し違っていました。いつもは部屋の中で読んでもらうのですが、今回は園庭です。どんな様子か気になったので見に行ってみると、穏やかないい雰囲気でした。外なので決してしーんとした静かな環境ではないですが、写真のこの様子、結構いい雰囲気だと思いませんか?

子どもたちの生活や遊びの環境をどう作っていくかということに関しては未だに試行錯誤を続けています。遊びのスペースをどこにどのくらいの広さで用意するかとか、この活動はどこでどの時間に行うかとか、いろんなことを試しながら子どもたちにとって意味のあるものを探し続けていきたいという思いです。そんなときに役に立つのは様々な過去の体験です。過去に行った体験が今行っていることと結びついたらもっと楽しいことができるんじゃないかとか、そのように「どんな体験をどう結びつけるか」を考えることは大事だと思っています。今回の園庭での読み聞かせも、過去の別の体験が読み聞かせと結びついたもので、こんなことは他にもたくさんあります。

それと同じように、子どもの遊びも過去の体験が大きく影響してきます。例えば家での食事の準備や掃除の様子を見たことがごっこ遊びで生かされ遊びが発展したり、例えば大きな船に乗ったりした体験が積木遊びで生かされ船を作る子が出てきたり。そんなの当たり前と思われるかもしれませんが、当たり前のことが当たり前に行われることが子どもの育ちには大事なことなんですよね。「もくもくの日」では子どもたちは自然を目一杯感じながら活動しています。そこでの体験が別の遊びで生かされるはずです。その他の体験も同じです。子どもたちの様々な体験、豊かな体験を大事にしていきたいですね。


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