2011年12月8日

No.223 楽しいと感じること、楽しむこと

お知らせしていたように、6日(火)には50名近くの方があさり保育所を見学に来られました。お集まりの様子や遊びの様子、そして食事の様子など、子どもたちが活動している姿をじっくりと見ていただきました。見学者からは「子どもたちが生き生きと活動している」「子ども同士が関わりながら楽しそうに積極的に活動している」といった、うれしい言葉をたくさん聞かせてもらいました。そして、手前味噌ではありますが、「保育者がとても楽しそうに保育をしている」という言葉もいただきました。前回も書きましたが、この楽しさは意欲的な活動の原点でもありますし、子どもたちが保育所で楽しく生活するためには、子どもたちに関わる保育者も楽しく保育を行うべきだと思っているので、この言葉もうれしかったですね。

保護者講演会に来られた藤森平司氏はよくこんなことを言われます。
『子どもたちは日常の園での生活と遊びのなかから自ら発達していくもので、大人が「させよう」「教え込もう」ということからは発達というものはしていかないのです。また、自ら発達していくためには、生活や遊びに対して興味・関心を持ち、自ら働きかけていかなければ始まりません。子どもたちが興味・関心を持つのは、もちろんそのことが楽しいからです。楽しいと感じるからこそそのことに取り組もうとしますし、いろいろな働きかけをしようとするのです。』

私たちが最も大切にしなければいけないことは、子ども一人ひとりの発達をきちんと保障することです。そのためには子どもたちが「楽しい」と感じられる活動や環境を用意する必要があります。子どもが様々なものに楽しさを感じて自発的に環境に働きかけることができるように、保育者は楽しみながら保育の活動や環境を考える。そしてそれだけではなく、保護者の皆さんも子どもの成長を感じながら楽しく子育てをしていく。そんな風に、子どもと子どもを取り巻く大人が楽しさを感じることができればいいなあというのが私の思いです。

保育には絶対の正解なんてありません。いろんな取り組みを考えては実践し、そして子どもの姿を見て改善する。その繰り返しだと思っています。なので、今後もいろいろ新しい取り組みが登場すると思います。どんな保育が展開されていくか、楽しみにしておいてください。

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