以前から少し書いていることですが、数とか文字についてあらためて整理してみようと考えています。数とか文字というと、どうしても就学前教育とか早期教育と捉えてしまいがちなのですが、そうではなくて、乳幼児がどのように数を習得しているかとか、それぞれの発達の過程においてどのようなモデル(生活の中で数を使っているモデル)が必要なのかとか、そのためにどんな環境を用意すればよいかといったことを考えていきたいわけです。
何故こんなことを考えているかというと、これも以前書いたことですが、例えば子どもたちは散歩の中で「この葉っぱ赤くなってる!」「こっちにもっと大きな松ぼっくりがあるよ」「こっちの木の方がたくさん実がついてるよ」「黄色い葉っぱは上が二つに分かれているけど、赤い葉っぱはいっぱい分かれていて、手みたいだ!」など、楽しそうに会話をしながら歩いています。子どもたちは、色や形の違いを知り、多い少ない、切れ込みの数を知っていきます。この会話の中には、色、形、数などが当然含まれています。
世界で最初に幼稚園を創ったフレーベルという人は「子どもは自分で感じたことや内面的なものを、外に表現しようとする力をもっている」と言っています。子どもたちは見たことや感じたことを自由に表現したいという欲求をもっているというわけです。では自由に表現するためには何が必要かというと、まずは遊びの中で興味をもったものを正しく理解することです。身のまわりのものの色や形に興味を持ち、それらの違いがあることに気づくことが大切になってきます。それと同じように、数や文字にも興味を持ち、違いに気づく大切です。そして色・形・数・文字などを理解できるようになることで、分けたり集めたりと、それを生かした体験ができるようになります。そうやって生活の中で様々に生かされていくというわけなんですね。そしてそれが結果的にその先の「さんすう」や「こくご」に結びついていくのです。
色や形だとそうは思わないけど、数や文字となるとどうも私たちは早期教育と思ってしまいがちです。でもそうではなく、遊びの中で葉っぱの形の違いを知っていくように、また、町の中やテレビ、様々な情報から文字の違いを知っていくように、子どもにとって数や文字は生活の中の一部だということです。と、ここまで書いていて本当にややこしくてわかりにくい話だとつくづく思いますが、とにかくじっくり整理していこうと思います。
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