2013年7月4日

No.302 雨も大事な教材です

朝起きて雨が降っていると「あー、また雨か。濡れるから嫌だなぁ。」と思ってしまうことが多いです。車に乗り込むまでに服が濡れてしまったりすると「だから雨は嫌なんだ…。」と勝手なことを考えます。3年前になりますが、ある研修会でフィンランドの方が言われた言葉をふと思い出しました。「天気に良いも悪いもない。悪いものがあるとしたら、その天気にそぐわない服装をすることである。」という言葉です。フィンランドの幼児施設では雨が降ってもレインコートを着てどんどん出かけるそうです。子どもにとっては雨も教材であり、遊び道具だという考え方です。あさり保育園のもくもくの日なんかも同じですね。

もう少しすると、プール遊びだけでなく園庭のあちこちで本格的に水遊びが行われるようになるでしょう。そんな光景を思い浮かべただけでワクワクしてくるのですが、水遊びとは少し違う、雨の日の外遊びが繰り広げられることも楽しみにしていたりします。雨の匂い、音、独特の空気に触れることで「雨の日」をいろんな角度から感じてもらいたいと思っています。

毎年この時期になると歌われる歌に「あめふりくまのこ」があります。おやまにあ〜めがふりました〜♪の、あの歌です。知っている人も多いと思いますが、簡単にまとめてみました。こんな内容の歌です。

①山に雨が降りだし、だんだんと本降りになり、地面に川筋ができました。その川筋は、小川みたいな川筋になり、あちこちに水たまりもできていることでしょう。

②熊の子が登場してきます。川遊びごっこをしてあそびます。まず、雨降りでできた川筋の小川の覗き見します。魚がいるかなあと覗き見します。

③できた小川には何もいないことが分り、熊の子は水を手ですくって飲みます。

④それでもどこかに魚か小さな生物か何かがいるような気がして、落ち着きません。気がかりなのです。ですから、もう一度のぞいて見ます。

⑤雨はなかなか止みません。そこで、熊の子は葉っぱを自分の頭上にかぶせて、自分の体が雨にぬれるのを防ぎます。

この歌は雨の日の子どもの心情を歌ったものです。その姿を想像しただけで思わず微笑んでしまう、そんなかわいらしい子どもの姿です。晴れの日も雨の日も曇りの日も、それぞれの気候を十分に味わって欲しいと思います。





『あめふりくまのこ』

おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました

いたずら くまのこ かけてきて
そうっと のぞいて みてました
さかなが いるかと みてました

なんにも いないと くまのこは
おみずを ひとくち のみました
おててで すくって のみました

それでも どこかに いるようで
もいちど のぞいて みてました
さかなを まちまち みてました

なかなか やまない あめでした
かさでも かぶって いましょうと
あたまに はっぱを のせました

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