2013年8月29日

見守る保育とは

あさり保育園の保育の考え方は「見守る保育」と呼ばれています。
これは新宿せいが保育園の藤森平司園長が提案されているものです。
この「見守る保育」ですが、「見守る」という言葉があまりにも身近なものであるため、
見てるだけの保育と勘違いされることもあったりします。
でもよく考えてもらったらすぐにわかることですが、
専門性をもった保育士がただ「見ているだけ」なんてあるわけがありませんよね。
では何をすることが「見守る保育」なのか。
ここを説明することが難しいのですが、このたびこれが10カ条にまとめられました。
まだ正式に完成したとは言えない段階ですが、考え方は変わりません。
「見守る保育」はこの10カ条を実践する保育だということを知ってもらいたくて
ここに載せておくことにしました。



「見守る保育」(GTプラン)

目的
環境を通して子どもの発達を保障する。(子ども自ら発達しようとする力を引き出し、可能な最大限度まで発達させることを意図した環境を用意すること。)


方法
1.子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にすること。【生活と遊び・ゾーン】

2.子ども一人一人の発達について理解し、一人一人の特性に応じ、発達の課題に配慮して保育すること。【一斉保育から選択制保育】

3.子どもは、多様な大人、子ども同士の体験から、社会を学んでいくこと。【シティズンシップ】

4.保育者は、子どもが自発的、主体的、多様な人との関係の中で活動するために、いつでも駆け込める愛着(見守る)という存在でいること。

5.子ども同士の中で刺激しあうということから、様々な年齢とのかかわりを保障すること。(見て、真似して、関わって、教わって、教えて、一緒にやって)【異年齢保育】

6.子どもは、職員のチームによって、多様な社会とのかかわりを学習すること。【チーム保育】

7.子どもを、男女、しょうがい、年齢による刷り込みを持たないこと。【インクルージョン保育】

8.子どもが自立をしていくこと、自己の意思を表明しようとすることを保育者は妨げてはならない。【やってあげる保育から見守る保育へ】

9.保育者は、子どもに奉仕をしたり、世話をする人ではなく、一人の人格を持った人として子どもと共に生活すること。【保育者の人権】

10.乳幼児基本法に則った保育を展開しなければならない。


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