前回は園庭改修の際に参考にしている7つの項目(①模倣性②偶然性③競争性④リスク性⑤秘密性・特異性⑥回遊性・反復性⑦陶酔性・めまい)と、その中で特に大事だと考えている回遊性・反復性について書きました。今回はそれ以外の項目についても触れてみることにします。
今計画している遊び場改修案の中に、隠れ家的な小屋作りがあります。以前から検討していて、ようやく形が具体的に見えてきたので実行に移そうとしているものです。これは7つの項目の内の秘密性(大人に監視されていない、一人又は気のあった友達のみと過ごす場所のあること。)に当たります。実は外の大人からは見えているんだけど、そこで遊んでいる子どもからすると誰にも見られていないと思っている、そんな遊び場がどこかには必要だと考えています。子どもが楽しく遊んでいる姿を想像するとき、大勢の友だちと賑やかに遊んでいる様子を思い浮かべることが多いと思いますが、実は1人きりになったり少人数で静かに遊んだりすることも、子どもにとっては大事な遊びです。たくさんの関わりの中では思い通りにいかずにストレスを感じることは、大人だけでなく子どもにもあります。もちろんその体験は関わりを学んでいく上で必要なことですが、そこから少し離れることで気持ちが切り替えられて、新たな気持ちで集団に入っていくことも認めてあげないといけないと思っています。
そのための小屋が近いうちに登場する予定です。今の園庭にはあまりなかった要素なので、園庭での遊び方が少し変化するんじゃないかと思っています。その変化を見て、また園庭全体のあり方を見直していくことになるでしょう。私たちはこのことを繰り返していくわけですが、この過程はたまらなく楽しいものです。子どもたちがもっと自分の力を発揮して遊びを発展させていくことができるように、丁寧に子どもたちの姿を見て検証していきます。
もう少しするとウォータスライダーはなくなり、寒くなってくると恒例のたき火が登場します。これは特異性(夏場は水遊び、冬場はたき火の行える特異な場所があること。)に当てはまります。この特異性のある要素はまだまだ増やすことが出来そうです。そして、これが一番子どもの夢中度が高く、一番難易度の高いものかもしれませんが、陶酔性・めまいの要素を充実させたいんですよね。スケールの大きなツリーハウスとか、ハイジのブランコとか…。
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