パピルスとは
北アフリカや熱帯アフリカに分布する毎年育つ多年草で、水辺や湿地でよく育ちます。地際を横に這うように伸びるぶっとい根茎をもち、そこからまっすぐに何本もの茎を伸ばします。茂る、というより茎が林立するといった雰囲気です。大型の多年草で、草丈は2.5mほどに達します。茎の先端から細い糸状の花軸が放射状にたくさん出て、さらにその先端に茶褐色の花穂をつけます。葉は退化して茎の根元にさや状になってくっついています。
すらっとした草姿と放射状に広がる花軸が何となく涼しげで、水辺が非常に似合う植物です。園芸では観葉植物として扱いますが、縦にも横にもよく広がり、熱帯性の植物で寒さには若干弱い(冬は5℃以上)ので、大鉢での栽培が基本です。植物園の温室内でよく見かけます。
(※そしてここに注目↓↓)
古代エジプトでは茎の皮をはいで中の白い随を圧搾してほぐした繊維を編んで重しをして水分を抜いてパピルス紙が作られました。英語のpaper(紙)の語源はpapyrus(パピルス)に端を発します。ちなみにパピルスの学名はCyperus papyrus(シペラス・パピルス)です。
21日にはパピルス紙に絵を描く体験をさせてもらえるんですが、同時にパピルスからどうやってパピルス紙を作るか、その行程も実際に見せてもらえることになっています。
貴重な体験ができそうです。
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