あさり保育園で行っている保育は「見守る保育」と呼ばれることがあります。この「見守る保育」という言葉ですが、「見守る」が普通に使われている言葉なので、例えば「見守る保育って見ているだけなんですか?」なんて聞かれることもあります。でもこれは普通に考えると分かると思いますが、見ているだけの保育なんてあり得ないですよね。では何を見守っているのか、見守るとはどういうことなのか、これをきちんと説明しなければいけません。ということで、何回かに分けてここで説明することにします。ただ運動会が近いので、そのことも書いたりしながらのんびりとやっていくことにします。
まず「見守る保育」の目的。
『環境を通して子どもの発達を保障する。(子ども自ら発達しようとする力を引き出し、可能な最大限度まで発達させることを意図した環境を用意すること。)』
子どもたちは自ら育つ力を持っています。そして、環境に働きかけ、その環境との相互作用によって力を獲得していくのが子どもの発達です。と、こんな風に説明してもまだ分かりにくさは変わらないのかもしれません。ということで、次に方法の話に進んでいきます。
1.子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にすること。
例えば帰りの会で次の日の確認をしたり、朝の会ではもう一度その日の活動の流れを説明します。こうすることで子どもは見通しをもって活動に取り組むことができます。見通しをもつことが出来なければ、大人でも「この次は何をするんだろう?」と不安になり、意欲的には取り組めませんよね。
また、遊びのゾーンも大事な環境です。絵本ゾーン、制作ゾーン、ゲームゾーン、積み木ゾーン、ごっこ遊びゾーンなどがそうで、例えば何かを作ってみたい!と思ったとき、子どもたちは制作ゾーンへ向かいます。そこに行けば必要な素材はたくさん用意されていますし、ハサミやのりなどの道具も用意してあるため、自発的に取り組むことができます。さらに、ごっこ遊びゾーンでお店屋さんごっこが盛り上がったとき、何か足りないものがあったから制作ゾーンで作ろうといった子どもたちの発想が自由に展開できる環境なので、子どもたちは自分で考え、主体的に活動することができます。こんなことを考え、実践していくことがまずは大事なポイントです。
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